原神

タルタリヤとアベンチュリン安心感の違い!予測可能性とポンコツ力が鍵!【原神・崩壊スターレイル】

ホヨバース心理学、アベンチュリンとタルタリヤの違い編。

こんにちはこばとーんです。

先日のDr.レイシオとアルハイゼンの比較動画、好評いただきありがとうございました!たくさんコメントも頂いたんですが、そこでリクエストを大量に頂いた内容があります。

「タルタリヤとアベンチュリンの違いも分析してほしい」

なるほど。確かに、この2人もネット上で似ていると言われることがありますよね。

それじゃあ、早速…と行きたいところだったんですが、いかんせんアベンチュリンの出番がまだ少なくて分析材料が少ないところです。

じゃあ無理かなぁと思っていたんですが、質問の中に答えられるものがありました。いや、むしろ、今だからこそベストな質問があったんです!

「タルタリヤには、安心感があるのに、似たような性格っぽいアベンチュリンにはなぜ不安感があるのでしょうか?」

今回はこの質問に答えていきます!

というわけで、ネタバレ注意!

本動画では、原神のバージョン4.2までのネタバレを含みます。フォンテーヌ編が終わっていない人は注意しましょう。

また、アベンチュリンが登場するスターレイルバージョン2.0のストーリーを含みます。結構重要なパートなので、プレイしてから見ることを推奨します。

では、早速行ってみましょう。

安心感の正体は『予測可能性』である

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0022103121000998?via%3Dihub

他人に好かれるための重要な要素として、「予測可能性」という要素があることが様々な実験で知られています。

予測可能性とは、「この人ならこうするだろうな」というのがわかりやすい性質のこと。

私達は予測できないことがあると不安になってしまいます。なので、ある程度予想が立てられる物事や人物を好む傾向があるんですね。

例えばパイモンは常に食いしん坊で、飯の話題になれば基本的に食いつきます。だいたいイベントストーリーでも食欲につられて行動することが多いですよね。ですが、もしパイモンが突然食事なんかに目もくれなくなったらどうでしょう?

たぶん、違和感がすごいですよね。偽物なんじゃないか?とか、ストーリー上重要な秘密が隠されているんじゃないか?なんて勘ぐってしまいます。

つまり、パイモンがパイモンじゃないかもしれない不安、に苛まれるわけです。

逆に、キャラクターが一貫していると安心感がありますよね。

ベネットはいつもツイてないし、フィッシュルはいつも厨二病だし、クレーは常に無邪気でかわいいです。

そういう「この人はこういうキャラ」って性質がはっきりしていて、大体の行動が予想できると人は安心します。

よくコメント欄やTwitterなんかで、アルハイゼンならこう言いそう!みたいな大喜利になってることとかありますよね。まさにあんな感じで、アルハイゼンの発言はある程度予想ができたりするわけです。それで、実際にその通りの行動をしてくれると「これだよこれ!これがアルハイゼンだよね!」って気分になって、私達は安心するんです。

予測可能性とは、このようにキャラが一貫していることを言います。

以前、紹介した人間の基本的な性質の一貫性と深い関わりがある性質ですね。こちらの動画でも解説しているので、よかったら概要欄のURLから見てみてください。

ナヒーダと博士の会話を心理学分析!ダークトライアドの交渉術【原神・げんしん】

一貫性とは、行動を常に同じにしようとする性質。私たち人類は、コミュニティーを作って生きてきました。その生き方に最適化した特性を進化の過程で手に入れてきたのですが、チーム内で勝手な行動をすると、仲間から信用されません。

結果として、そういう人間は、仲間に馴染めず淘汰されていきました。

自分の言った約束は守る。常に行動原理が安定している。そういった存在は、周囲から信頼されやすくなります。そして、自分自身もそのように立ち振る舞おうとする性質が進化とともに身に付いてきたんです。

さらに言えば、そのような特性を持った人々のグループだけが生き残ったので、現代人にはその特性が強く残っているといえます。

それが一貫性ですね。

予測可能性は、その中の1つと言っていいでしょう。ある程度予想がつく範囲内で行動してくれるということは、命が危険にさらされるリスクが少ないことを意味します。なので、警戒する必要がなく、私たちは安心してしまうんですね。

タルタリヤとアベンチュリンの違い

タルタリヤの行動原理は非常に明確です。『強い奴と熱いバトルがしたい』ただ、それだけですよね。

全く身に覚えがない罪状の裁判にかけられても『この罪を認めれば、決闘代理人と戦えるから』と言う理由で、罪を認めようとしていたところとか、最高にタルタリヤだと思います。

そんなわけで、タルタリヤの行動原理がめちゃくちゃ一貫していることから、予測可能性が高く、私たちは安心感を覚えてしまうんですね。

一方、アベンチュリンは、行動原理がはっきりしません。情報不足なこともありますが、いまだに、狙いがはっきりせず、敵か味方かも不明です。どちらかと言うと、敵っぽい立ち回りをしていますよね。

しかも、短い登場時間で行動原理が違いそうなことをいくつも別々に仕掛けてきています。

ときには、利益至上主義の承認のような立ち振る舞いをしたかと思えば、2人きりになった途端、脅迫めいたことをしてきたりもします、そして、真実を明かし、味方になったかのようなムーブをかましたと思ったら、とんでもない隠し玉を出してきます。

ここまでで出ている内容だと行動原理が全く一貫している感じがしないんですよね。

そう、だから私たちは不安感を覚えてしまうんです。

ホヨバ作品に見る「ポンコツ力」

もう一つ、非常に重要な要素として「失敗を見せる」と言うものがあります。

めちゃくちゃ完璧な存在って近寄りがたい雰囲気を感じてしまったりしますよね。例えば、初めて雷電将軍が登場した時、ものすごい強さと迫力に驚いた人も多いでしょう。

しかし、その後の伝説任務で世間知らずなところや、料理ができない面がピックアップされると急に親しみが湧いたはずです。

https://psycnet.apa.org/record/2018-34832-002

実はこの性質、実験でも確認されています。

マンハイム大学の実験では、被験者に「自分が恥ずかしい状態に陥った場面」を想像してもらったあと、「その状況を他人に打ち明けること」に対する印象を調べました。

すると、自分の失敗や恥ずかしい点を他人に打ち明けることは「自分の無力感を感じる」という結果になったのですが、一方、他人が同じような点を打ち明けていることに対しては「良い人間だ」「勇気がある」と評価したんです。

同じようなことをしているのに、自分の場合と他人の場合で印象が全く違うんですね。こういった現象を研究チームは「美しき困難」と呼んでいます。

原神では、よく七神がポンコツだとネタにされますよね。ウェンティは呑兵衛だし、鍾離はお金を持ち歩く習慣がないし、雷電将軍は料理ができなくて、ナヒーダはちょっと感覚がズレていたりします。

実は、こういった弱点を設定しておくことによって、7神の魅力はぐっと引き上げられているんですね。僕たちが親しみを覚えやすいようにわかりやすい弱みを設定してくれているんです。

僕が最近、特に感心した点はフリーナの内面描写。フォンテーヌでリネの裁判を行った時、フリーナはいきなりめちゃくちゃな理屈を主人公たちにふっかけてきますよね。普通に考えたらめちゃくちゃ嫌な奴です。

ただ、フリーナの心の中を描写することによって、僕たちには「こいつはポンコツだぞ」「結構中身がかわいいぞ」ということが伝わります。

これによってめちゃくちゃな言動をしている印象を完全に消しているどころか、むしろ好感まで抱かせているので、ホヨバースの演出力には感心するばかりです。

さて、話を戻しましょう。

このポンコツ力。タルタリヤにあってアベンチュリンにないものなんです。

ひょっとしたら、今後、アヴェンチュリンの過去が明らかになったら、ポンコツさがわかってくるかもしれませんけどね。

とりあえず今のところ出ている情報では、アベンチュリンにポンコツな面は見えません。

逆にタルタリヤはたくさん失敗をしています。

特に印象的なのは、テウセルの話でしょう。璃月で活動しているタルタリヤのもとに、弟のテウセルが遊びに来てしまう話です。幼い弟に自分の仕事内容をばらすわけにもいかず、必死におもちゃ販売員のふりをするストーリーでしたよね。

途中で無理な嘘をついて、空気が固まることもありました。

最後はボロボロになりながらも、かっこよく決めてくれて、非常に印象的だったと思います。タルタリヤにとって、すごく家族が大切なものであると言う価値観がわかったほか、大切であるが故に、ある意味彼の弱点でもあることがわかったストーリーでした。

失敗や弱点と言う話で言えば、タルタリヤは結構ストーリー上でボロボロになっています。

璃月の話でも、仲間から情報共有がされておらず神の心を回収できなかった上に大暴れしていますし、フォンテーヌでも裁判にかけられた挙句のヌヴィレットに倒されてメロビデ要塞に収監されています。

結構、失敗らしい失敗をたくさんしているんですよね。

それでも、やっぱり、戦いになるととんでもなく強いですし、決めるところは決めてくれる。めちゃくちゃかっこいい存在です。

こういっただめな部分とできる部分を両方見せてくれているからこそ、タルタリヤのことを好きになると言えるわけです。

アベンチュリンは、いまだにそういった失敗の面を見せていないので、好きになるための箇所が少ないと言って良いでしょう。

確かに2人ともイケメンで胡散臭いやつなんですが、過去の経緯や価値観がはっきりしていて、かっこいい面も情けないところもたくさん見せてくれているタルタリヤと、いまだに謎が多すぎるアベンチュリンとでは印象が違って当然と言えるんです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

似ていると言われる。2人ですが、私たちに印象与えるための要素が全く違うことがわかったと思います。おそらく、このセオリーで行けば、アベンチュリンも今後何かしらの失敗や痛い目を見て、私たちをファンに変えてくるかもしれませんね。

今後の活躍に期待したいところです。

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それでは今回の情報も、あなたが及ぼす作品を楽しむための一定として参考まで。

yoshiaki-kobayashi

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