原神

黄泉PVの熱さを崩壊3rd未プレイ勢にもわかるよう徹底解説!【崩壊:スターレイル】千の星を巡る紀行PV「虚譚・浮世三千一刀繚断」 より

黄泉PVの熱さを解説するぞ

崩壊スターレイル基礎知識、黄泉PVの熱さ解説編

こんにちはこばとーんです。

バージョン2.1、めっちゃいいですね!めっちゃいい!とにかく黄泉が最高。アベンチュリンも最高。本当にそれしか言えない。

はあ・・・で、今回は以前投稿でもお伝えしたとおり、バージョン2.1が公開される直前に出た黄泉PVについて解説します。

崩壊3rdをやってた人からすると激アツな話になっているんですが、未プレイの人にはさっぱりでしたよね。なのですぐに解説しようとも思ったんですが、ホヨバを信じて一旦解説しないことにしたんですよ。

というのも、ホヨバ自身が「過去作品を知らなくても単体で楽しめるゲームにする」って言ってくれてますからね。

あと、ホヨバってめちゃくちゃ提供順を考えてくれてるんですよ。例えばバージョンアップ直前にPV出してファンのテンションを上げてきたり、定期的に予告番組を入れてワクワク感を底上げしてくれたりしますよね。

コンテンツはコース料理みたいなものです。シェフが「この順番、このタイミングで食べたら一番美味しいだろう」と考えて提供してくれているので、僕たちはそれに全力で乗っかるのがいいと、僕は考えているんです。

というわけで、僕からの余計な情報無しでまずはバージョン2.1を体験してほしかったので解説を保留しました。どうでしたか?きっと楽しめたと思います。

そのうえで、今日はさらに黄泉PVで崩壊3rdプレイヤーたちが何に騒いでいたのかを解説していきますね!

解説範囲について

解説をするので、それなりのネタバレをします。

ただ、極力必要な箇所に抑えようと思います。というのも、僕のチャンネルを見ていただいてる方には、僕の動画から興味を持って崩壊3rd始めてみた、って人が結構いるんですよ。

なので、同じようにこの動画を見て崩壊3rdを始める人もいるでしょう。だから、「知ってるとより面白い範囲」を意識して説明しようと思います。

まあ、正直なところ、僕がいくらネタバレしたところで本編やれば感動できる作品だと信じてるので、ネタバレしまくってもいいとも思うんですけどね。

ただ、できるだけ楽しんで欲しいので、可能な限り配慮しますよ、って話です。

前置きが長くなりましたが、早速いってみましょう!

崩壊3rdプレイヤーから見た黄泉

まず、バージョン2.0段階までの黄泉について、崩壊3rdプレイヤーがどう思っていたかというと

「雷電なの?どうなの?雷電でしょ?」

です。

見た目、声、装備している武器などから崩壊3rdに出てくる「雷電芽衣」なんじゃないか。または、それに関係ある存在や、パラレルワールドの雷電芽衣じゃないか?なんて思われていたわけです。

実際、今までも崩壊スターレイルでは崩壊3rdキャラが登場しています。たとえばゼーレ、ブローニャ、素裳、彦卿、姫子、銀狼なんかがそうですね。

ヨウおじちゃんに至っては崩壊3rdと同一人物であることが判明しています。

基本的にヨウおじちゃん以外はパラレルワールドの存在で崩壊3rdのキャラとは別人です。ただ、崩壊3rdを知っていると印象を重ねることでよりエモく感じることができるんですね。

なお、羅刹に関しては正体不明すぎて崩壊3rdと関連がありそうな可能性が消しきれないので、ふわふわしています。

というわけで、基本的に崩壊3rdとは別人の雷電芽衣なんだろうけど、ひょっとしたらワンチャン御本人説もあり得る?みたいな状態だったんですよね。

そこで登場してきたPVだったから暑かったんです。

崩壊世界の雷電芽衣とは

スターレイルから入ると以外かもしれませんが、崩壊シリーズにおいて雷電芽衣はめちゃくちゃ重要人物です。

スターレイルより前の作品である、崩壊学園1、崩壊学園2、崩壊3rdにおいて主人公チームは常に固定されていました。それがキアナ・カスラナ、ブローニャ・ザイチク、そして雷電芽衣です。

つまり歴代作品の主人公格をずっと貼ってきたメインキャラ中のメインキャラなんですよ。

それだけに、雷電芽衣にスポットライトが当たる話はめちゃくちゃ多くて、プレイヤーたちの思い入れもすごく大きいキャラなんですね。

なので、言ってみれば崩壊スターレイルに雷電芽衣が登場するというのは、続編アニメに前作主人公が出てくるくらい激アツ展開間違いなしの演出なんですよ。

だからまずそれだけで熱い。本人だろうと、パラレルな存在だろうと、崩壊3rdをやっていた人間にはたまらない展開なんですね。

崩壊3rdの世界観と律者

さて、PVを理解するうえで重要な崩壊3rdの世界観と律者について説明しておきましょう。

崩壊3rdの舞台は地球です。ただし、現実の地球よりも、科学技術はちょっと近未来なレベルで進んでいます。わりとカジュアルに宇宙に行ったりできるくらいには進んでいますね。

そんな科学技術や文明に対抗するかのように発生する謎の自然現象、それが崩壊。

人類の文明がある程度まで発展すると、まるで人体からウイルスを排除しようとする抗体のように、地球から文明を排除しょうと機能する現象が崩壊と呼ばれているんです。

最も一般的な現象では、崩壊獣と呼ばれるバケモノを生み出して人類を攻撃します。また、世界中に崩壊エネルギーと呼ばれるエネルギーを発生させていて、それに当てられてしまった人類はゾンビ化してしまいます。

ゾンビ化した人間は、崩壊獣と同様に人間を襲うようになってしまうんですね。

しかし、人類の中には崩壊現象に対して高い耐性を備える存在が稀に出現します。彼女たちは常人よりも遥かに強い戦闘能力を持ち、崩壊の力を使用して戦うことができる戦士、戦乙女と呼ばれます。

雷電芽衣はそんな戦乙女の一人。

──そして、同時に律者と呼ばれる存在でもあります。

律者とは、崩壊に選ばれし存在。圧倒的な力を持っており、崩壊獣やゾンビなどとは比べ物になりません。単体で災害レベルの破壊をもたらすことが可能で、人類が最優先で対処すべき存在です。

律者はすべてで12体いるとされており、誕生する順番ごとに「第一律者」「第二律者」などといった具合にナンバリングされて区別されます。

そして、律者は個体ごとに固有の能力を所持していて、特定の元素や自然現象、さらには概念などを自在に操ることが可能です。

律者は人間が覚醒して誕生することもあれば、ウイルスや概念のような存在が変異して誕生することもあります。そして、誕生の際には非常に大きな崩壊現象を伴うことが多いため、人類にとって致命的な大災害を起こすことが多いんです。

そのため、律者が誕生した際の災害を総称して「第一次崩壊」「第二次崩壊」などと呼びます。崩壊3rdのオープニングで表示される「第三次崩壊発生より」というのは、「第三率者が誕生した際の災害発生より」という意味ですね。

そして、その第三率者が、雷電芽衣です。

雷電芽衣は通っていた高校で雷の律者として覚醒してしまい、周囲の人間をゾンビに変えてしまいました。そして自身も雷の律者に人格を乗っ取られてしまいます。

しかし、主人公・キアナカスラナに助けられて自我を取り戻し、それ以降行動を共にするようになります。

その後いろいろあって、戦乙女の育成機関である「聖フレイヤ学園」へ入学することになります。「また自分が周囲に危険を与えるのでは?」と自分の死を望む雷電芽衣でしたが、教師であり戦乙女でもある姫子より「ふざけるな!私は少女を殺したりしない!そんなに死にたいならお前の命は私が預かる!第三律者の力を制御できるように鍛え直してやる」と言われたことで心が救われ、戦乙女になるのでした。

その後は、自らの内側にいる第三律者、そして自分をなぜか無性に好いてくれるキアナと向き合うストーリーが主に展開されます。

律者と前文明と神の鍵

さて、先程律者は全てで12体いるとされている、といいました。

なぜそんなことがわかるのでしょうか。

理由は、一度人類は滅ぼされているからです。

実は、崩壊3rdの世界では五万年前に「前文明」が存在した設定なんですね。

前の文明は12体の律者と戦い、勝利を収めました。しかし、最後に現れるとされている終焉の律者に人類は滅ぼされているんです。

しかし、残された僅かな人々は崩壊に復習するため、後世の人類へ勝利の火種をいくつか残しました。そして現代へとときは流れます。

現代では、それらの痕跡は遺跡であったり、特別なアイテムとして継承されています。

そのアイテムの代表格が「神の鍵」と呼ばれる超強力なアイテム。これは、前文明で倒された律者のコアを使用して造られたもので、素材となっている律者と同様の力を発揮することができる性能を有しています。

イメージとしては、東京グールのクインケみたいなものですね。生体パーツをつかっているので、もとの個体と同じ能力が扱える武器、って感じです。

前文明は最後の律者との戦いにおいて、人工知能プロメテウス17号を律者の根源に送り込むことに成功しました。それにより、次の世代、つまり現文明で現れる律者は前文明で現れた律者と同じ順番、同じ能力で現れるルールを書き込むことに成功したんです。

そのため、現文明で現れる律者の能力は最初から判明しており、なおかつ、そのナンバリングは神の鍵とおなじになっています。

つまり、第一律者は第一の神の鍵と能力が同じで、第二律者は第二の神の鍵と能力が同じです。

律者の能力については、黄泉PVと合わせて解説したほうが良いと思うので後ほど解説しますね。

角の生えた少女と白髪の男

さて、崩壊3rd物語中盤にて、雷電芽衣は雷の律者の力を自分のものにすることに成功しました。雷の律者となった雷電芽衣には角が生え、また、瞳の色も独自の柄に変化しています。

そして、その後、前文明の生き残りであるケビン・カスラナの組織に加入することになるんです。

雷電芽衣はケビンの案内により、古の楽園と呼ばれる施設へ行き、5万年前の英雄たちから力や知識、そして想いを継承します。古の楽園は五万年前に崩壊と戦った13人の英傑の記憶が収められた場所。そこは超リアルなVR空間のような場所で、5万年まえの英雄たちも姿形を持った状態、つまり生きている人間と何ら変わりのない姿で存在しているんですね。記憶をこの施設にコピーしたときの自分を、そのまんまデータでできたクローンとして保管するようなイメージです。

そこで、雷電芽衣は過去の英雄たちと関わり、人間関係を築くことで成長するお話となっています。

先ほど説明した前文明の情報や、経緯が明らかになっているのはここで雷電芽衣が過去の物語とであってくれたことが大きいですね。

13人の英傑たちはめちゃくちゃ魅力的なのでぜひゲームで触れ合ってみてください。崩壊3rdの大きな沼の一つです。

さて、そんな魅力的な仲間たちですが、最終的にはほとんどが亡くなってしまいました。そんな中、崩壊に勝利するために後の世まで残ることになった男がいます。それが最強の戦士・ケビン。彼は仲間を本当に大切に想っていたんです。だからこそ、彼は仲間の想いを汲んで、絶対に今度こそ崩壊に勝たなくてはなりません。

それは愛情の深さゆえに彼を縛り付け、もはや呪いのようにがんじがらめになっています。

本来、彼はやさしい男でしたが、現在では冷酷・冷徹な言動をしているんです。そう、それはまるで白髪の鬼のような存在とも言えるほどに。

ケビンと芽衣とキアナの数奇な運命

さて、ここで少し視点を引いて、崩壊シリーズ全体を見てみましょう。

崩壊シリーズは、ある視点で見れば「キアナと雷電芽衣の愛の話」です。そして、それは単純な二人の話だけではなく、様々な世代や世界を飛び越えて描かれることで深みを増す構造になっています。

例えば、崩壊3rdのさらに前の作品である崩壊学園では、キアナと芽衣の関係によっては世界が滅んでしまったり、その後再生した世界でもう一度出会ったりするんです。

そういった、輪廻とか生まれ変わりみたいな現象を通して、違った出会い方、違った道を歩むことで二人の関係を多角的に描くシリーズとも言えるわけですね。

ちなみに、輪廻とか生まれ変わりっぽいというだけで、明確な定義はされていません。わかりやすさのためにこの言い回しをしました。

これは崩壊シリーズ全般に言えることですが、似たような顔、同じような声、近しい設定を持った別キャラクターが登場することがよくあります。

彼ら、彼女らは似たような運命を歩みますが、決して同じではありません。見ている私達が印象を重ねて、その共通する部分や、違う部分に想いを馳せられるようになっているだけです。

個人的にはこのニュアンスがとても大切だと思っています。

「このキャラの正体は〇〇」と確定させてしまうと他の可能性がすべて消失するため、ある意味エモさを感じるための余白がなくなってしまうのです。

可能性は可能性のまま、確定させずに放置する感じですね。これによって崩壊シリーズにおける「似た役割」のキャラクターたちは、様々な解釈をすることができ、深みが出ています。

「結局、黄泉って崩壊3rdの雷電芽衣なの?」って質問をいただくことがありますが、回答としては「99%違う。でも1%くらいそうかもしれない」です。

おそらく、今後も、すくなくとも暫くの間は正体が確定するようなことはないでしょう。他の似たキャラについても同様です。はっきりしないことに決まりの悪さを覚える人もいると思いますが、「はっきりさせないことで楽しめる」側面があることを知ると面白くなると思います。

よかったら参考にしてみてください。

さて、キアナと雷電芽衣の話に戻りましょう。

崩壊学園に続き、崩壊3rdもキアナと雷電芽衣の運命を描く作品です。

ホヨバースという世界観の中で、違う個体としてですが二人は何度も出会い、惹かれ合い、そしてぶつかったり結ばれたりすれ違ったりする。そこにエモさや熱さがある作品なんですね。

そして、崩壊3rdの作中だけでも、二人の役割を持つキャラが二度であっています。

一組は本作主人公のキアナ・カスラナと雷電芽衣です。そしてもう一組が、今は滅んでしまった前の文明にいたケビン・カスラナとMEI博士です。

先ほど登場したケビンと同一人物ですね。

ケビン・カスラナとMEI博士の関係

ここで少しケビンとMEIについて説明しておきましょう。

前文明のとある高校。ケビンは超絶イケメンなのでめちゃくちゃモテていましたが、まったく誰にも振り向きませんでした。 彼には、一途に心に決めた相手がいたんです。 それがMEI。

MEIは 一言で言えば、超天才です。

学生時代から、論文を発表したり、 それによって専門家から一目置かれるほどの頭脳を有していました。

ケビンはそんな彼女に惚れ込んでいたんですね。

ところがその頃、 世界では、徐々に崩壊現象が活発になってきていたんです。MEIは その頭脳を買われ、 崩壊と戦う組織へスカウトされます。

そして、その後を追って、 ケビンも同じ組織へ加入するのでした。

しかし、崩壊による被害はどんどんひどくなっていきます。 徐々に通常兵器では刃が立たない位強力になってくる敵を前に、 新たな技術が考案されます。

それが融合戦士。崩壊獣の因子を人間に取り込むことで圧倒的な強さを手に入れる方法です。

この計画はMEIによって考案されたものでした。そして、ケビンは彼女の想いを支えるために被験者に名乗り出ます。結果、彼は圧倒的な強さと不老の身体を手に入れました。

しかし、代償として彼は常時マイナス30℃の体温を得てしまったのです。つまり、もうMEIと触れ合うことはできません。

その後、ケビンとMEIは苛烈になっていく崩壊との戦いを生き抜きました。なお、このときに一緒に戦っていた仲間が13人の英傑たちですね。

そして最後の終焉の律者との戦いで人類は敗れました。

終焉の律者と戦ったケビンはどうにか一度MEIの元へ帰ることができましたが、MEIはこれまで受けた崩壊の侵食によって亡くなっていたんです。

しかし、MEIはケビンに2つのものを残していました。一つは二人のDNAをあわせて誕生した赤ん坊。そして、聖痕計画です。

この赤ん坊はケビンの「カスラナ」の姓を受け継ぐ人類の祖となり、その血筋は主人公キアナ・カスラナへと続きます。

そして、ゲーム中でもキャラクターを強化したりする際に登場する「聖痕」はMEIが崩壊に勝つために残した忘れ形見とも言えます。ケビンはこの聖痕計画に執着しており、その気持の強さはMEIへの愛情や、仲間への想いに比例したものとなっているんですね。

そんな彼が、五万年の時を超えて、雷電芽衣と会う、というのも非常にエモいですよね。

そして、古の楽園という仮想現実の空間で13人の英傑たちと関わることで、雷電芽衣は前文明の英雄たちの想いや力を継承することになります。

最終的に、人類を助けるための方法についてそれぞれの想いがぶつかって、雷電芽衣とケビンも戦うことになったりしますが・・・この成り行きと結末はマジで感動できるので是非ゲーム本編で体験してみてくださいね。

黄泉PVの熱いところ

さて、ここまでわかったところで黄泉PVを紐解いていきましょう。

まず冒頭の一言。

「出雲が刀を作る理由を、覚えているか?」

これです。この声、実はケビンと同じ日野聡さんの声なんですね。概要欄を見ると「白髪鬼」と書かれています。ケビンも白髪ですから、もう、この一言だけで崩壊3rdプレイしていた人はたまらんわけです。

「まさかケビンなの?」ってなってるんですね。

そして、さらに続きます。

「八百万の神が降臨し、人々を害したからだ」

これは崩壊が地球に訪れた現象と近い表現になってますね。

さらに、そのあと登場する刀が律者の設定をなぞったものとなっているんです。動画概要欄ではそれぞれの名前と能力を見ることができます。

それぞれ見ていきましょう。

一振り目は「真」。「都牟刈神」を斬って鍛えられたその刀は、人々に真理を見せ、万象を分解して神跡を再構築する。

これは第一律者及び、第一の神の鍵と能力が重ねられています。

第一律者は理の律者と呼ばれていて、モノの構造を理解し、再構築して生み出すことが可能。また、人類に味方する律者の側面があり、知識や知恵に長ける特徴を持ちます。

また、進化系として真理の律者がいたり、第一の神の鍵の名前は虚空万象といいます。このあたりのワードを文章に組み込んでいるあたりもニクいですね。

また、剣のカラーリングも理の律者に近いものになっていて、さらに、貫かれている敵は理の律者が覚醒するときの敵であるトラロックに似たデザインにもなっています。ここだけでもネタの密度が高い。

切られている神様の名前の都牟刈とは、「都牟刈の大刀」で有名。草薙の剣の別名で、ヤマタノオロチの尻尾から出てきた剣ですね。

二振り目は「天」。「天之常立尊」を斬って鍛えられたその刀は、高天を壁に変え、禍津の諸神の行く手を阻む。

これは第二律者及び、第二の神の鍵と能力が近いですね。

第二律者は「空の律者」と呼ばれていて、空間操作能力があります。画面に描かれているエフェクトが、第二律者の能力エフェクトに類似したデザインになっていて、これもいいですね。

剣そのもののカラーリングも空の律者をイメージさせるものになっています。

ちなみに、神の鍵は「千界一乗」という名前で、列車型の巨大アイテムとなっています。一説によると星穹列車と関係あるかも、みたいな話になっていますね。

なお、斬られた神様は天之常立神(あめのとこたちのかみ)。古事記でも最初にちょろっとしか出てこない謎多き神です。ただ、めちゃくちゃ偉くて、天の永続性を支える神様らしいです。最初の方の神様にありがちな概念系神様ですね。

三振り目は「鳴」。「建御雷神」を斬って鍛えられたその刀は、雷光で空を裂き、星流の雷撃で天罰を下す。

これは第三率者、雷の律者。つまり雷電芽衣と能力がかぶせてありますね。

名前が鳴ると書いて「メイ」と読むところも狙ってる感じがします。さらに、倒されている敵が大蛇か龍のような見た目をしているので、原神のオロバシに印象を重ねされている感じもありますね。雷電将軍に切られたヘビの神様です。

斬られた神様の建御雷神は雷神であり、刀の神様でもあります。古事記の中でも明確に武力が高い描写があり、そのため必勝祈願などで祀られることもありますね。

四振り目は「嵐」。「志那都彦」を斬って鍛えられたその刀は、風で大地を砕き、雲を走らせて雨を轟かせる。

これは第4律者、風の律者と能力が重ねられています。

崩壊3rdではウェンディと呼ばれる少女が風の律者として覚醒します。デザインやカラーリングも彼女にとても近いですね。

また、能力ですが、「風で大地を砕き」と言った部分は整地能力を表しています。

第四の神の鍵は人工衛星型テラフォーミング装置として機能しているんです。地球の地形を整えるために使われていたようですね。

また、第四律者のウェンディは原神の風神・ウェンティの元ネタとされています。ウェンティも、風の力を使って、モンドを整地したとされているので、このあたりも重ねてきていますね。

実は結構原神ネタも多いんですよ。このPV。

斬られた神様は志那都比古神(シナツヒコ)。風の神様ですね。

五振り目は「霜」。「天之冬衣」を斬って鍛えられたその刀は、時を凍てつかせ、凍土を永遠のものとする。

これは第5律者、氷の律者と重なっています。

ただし、どちらかというと、前文明の13英傑の一人・サクラに近い印象となっていますね。サクラは氷の剣を扱う剣士であり、その名の通り桜の木がよくモチーフとして描かれます。

この剣もサクラが扱う剣と非常に似ているので、モチーフはサクラと言っていいでしょうね。

斬られてる神様は天之冬衣神(あめのふゆきぬのかみ)衣類の神様ですが、神様の中で唯一「冬」の文字が入る神様。

六振り目は「命」。「石長比売」を斬って鍛えられたその刀は、不毛の墓から花を咲かせ、生と死を流転させる。

これは第六律者、死の律者と重なっていますね。

厳密に言うとちょっと違う経緯の律者なんですが、同じような能力を持った存在に死生の律者がいます。どちらかといえば死生の律者に重ねてある感じです。

というのも、死生の律者は鹿を連れていたり、二人で一組という意味合いがとても重要な存在。なので、もろに死生の律者を意識した内容になってますね。

斬られた神様は石長比売(いわながひめ)。長生きの神様です。

ニニギという、太陽の神様である天照大御神の子孫であり、天皇のご先祖である神様がいるんですが、彼に嫁として差し出された姉妹の片方です。木花開耶姫命という美女と姉妹なのですが、石長比売はブサイクだったため迎え入れられませんでした。

ところが、二人が差し出されたことには意味があり、子孫が華やかになるように祈りが込められた木花開耶姫命と、岩のように長生きできるよう祈りが込められた石長比売の二人をセットで迎えることが大切だったんです。

しかしニニギは石長比売を受け入れなかったため、人間の寿命が定まってしまった。というお話です。非常に設定とマッチしていていいですね。

細切れになってしまうので一旦流しましたが、こちらも一振りずつ見ていきましょう。

七振り目は「烈」。「迦具土命」を斬って鍛えられたその刀は、業火で俗世を燃やし、天を燎原へと変える。

七振り目は「烈」。

これは第七律者、炎の律者と重ねられていますね。

ただ、こちらも律者というより13英傑の千劫に近い印象になっています。炎を纏った非常に強い戦士で、すべてを燃やし尽くす力を持っています。

剣のデザインも千劫に近いカラーリング。かっこいい。

斬られた神様は迦具土。炎の神様ですね。ゲームや漫画によく登場するので知ってる人も多いんじゃないでしょうか。

八振り目は「覚」。「八意思兼」を斬って鍛えられたその刀は、水鏡で過去を映して未来を知り、永遠に虚実を見ないようにさせる。

八振り目は「覚」。

これは第八律者である識の律者及び、13英傑のスウと重ねてありますね。

識の律者は精神を操る能力を持っており、幻覚を見せたり、認知を変えたりすることができます。また、13英傑のスウは精神感知型の能力を持っており、識の律者よりは小規模ですが似たようなことが可能です。

なお、スウは第二の神の鍵を所持しており、その能力を使用してあらゆるパラレルワールドの様子を観察していました。パラレルワールドの中に崩壊に勝つためのヒントがあるかもしれないからですね。

そういった様子と説明文が重ねてあるので、おそらくスウがモチーフでしょう。カラーリングも近いイメージとなっていますし、スウは覚者とも呼ばれています。

斬られた神様はオモイカネ。知恵の神様として有名ですね。天照大御神が天の岩戸という洞窟に引きこもってしまう有名エピソードがあるんですが、そのときに解決策を授けた頭の良い神様です。

九振り目は「礎」。「大山津見」を斬って鍛えられたその刀は、列島を天辺に浮かび上がらせ、山や地面を突き崩す。

九振り目は「礎」。

これは第九律者、岩の律者及び星の律者と重ねられていますね。

呼び方が前文明と原文明で変化した珍しい律者です。

こちらに関しては第九の神の鍵、エデンの星の方がが有名かもしれませんね。スターレイルでもおなじみのヨウおじちゃんが使ってる神の鍵です。

重力を操ることができる能力で、前文明では、岩の律者によってムー大陸が消滅した設定になっています。説明文はそことかぶせてある感じがあります。

斬られた神様はオオヤマツミ。名前の通り山の神様です。

十振り目は「千」。「大己貴命」を斬って鍛えられたその刀は、人々をつなげ、無数の影を起伏させる。

十振り目は「千」。

これは第十律者、支配の律者と重ねられています。

別名、千人律者と呼ばれていて、その名の通り千人いるんです。絶望した人の心に侵入して律者に変えてしまう能力で、非常に厄介な存在です。一人ずつはそこまで強くないのですが、とにかく数が多く、増殖し続けるところが強い律者です。

斬られた神様は結構大物で、オホナムチ。大国主命の別名ですね。古事記は日本の建国神話みたいなもので、キリスト教でいうところの創世記みたいなものです。こうして世界が造られましたよ。海ができて、川ができて、空があって、そして神様ってこうして国を作って、最後に私達人類がいるんですよ〜。ってのを伝える物語です。

そのなかでも、わりと主役っぽいポジションにいる神の一柱ですね。

日本の元になる葦原の中つ国という場所を切り開いた神様で、その過程で因幡の白兎などの有名な逸話をたくさん残しています。先ほど紹介したニニギが神の国である高天原からやってきて、出雲にてニニギへ国を譲ったとされているんですね。

このあたりは古事記でも結構謎が多い部分で解釈が何通りもあります。ただ、黄泉の話には出雲や高天原といったワードがかなり出てくるので、興味がある人は「大国主の国譲り」や「天孫降臨」といった箇所を読むと面白いかもしれません。

十一振り目は「束」。「久那止神」を斬って鍛えられたその刀は、間違った道をことごとく籠に入れ、邪悪を一掃する。

十一振り目は「束」。

これは第拾壱律者、約束の律者と重ねられていますね。

ちょっと特別な律者で、周囲のエネルギーをすべて無効化してしまう特性があります。神の鍵は「誓約の十字架」。文字通り十字架のデザインをしており、崩壊シリーズでも活躍頻度が高い武器ですね。

おそらく説明文は誓約の十字架の元所持者であるカレン・カスラナが自身の正義を貫いて亡くなったことなどから引っ張っているような気がします。

デザインも十字部分から鎖が出ていて意識されている雰囲気がありますね。

斬られた神様は岐の神(くなどのかみ)。災から人々を守る神様で、村の境界線などから厄災が内部に侵入するのを防いだりします。

十二振り目は「喰」。「八十枉津」を斬って鍛えられたその刀は、常世を朽ち果てさせ、神鬼の区別をなくす。

十二振り目は「喰」。

これは第十二律者、侵食の律者にかぶせてありますね。

自我を持つ究極のウイルスが正体の律者で、生物だろうとコンピュータだろうと侵食可能。前文明ではこの能力を使って核ミサイルを発射し、人類を三万人まで減らした。また、現文明でもかなり大暴れした存在で、説明文にあるとおり常世を朽ち果てさせる性質は十分にあるといえる存在。

斬られた神様は八十禍津日神(やそまがつひのかみ)。厄災をもたらす神様で、伊邪那岐という神様が黄泉の国から帰ってきた際に、黄泉の国でついた穢れを落としたことでその穢れから生まれたとされる神様。

そして幽世は一掃され、戦いは終わり、十二振りの刀がすべて折られる。
荒魂だけが騒ぎ、黒き太陽は明るく輝き、最後に世を負う二刀を鍛える。
一つは「始」、もう一つは「終」。人に始まり、鬼に終わる。

律者は全部で12体、と言いましたが、実は例外的な律者が存在します。それが起源の律者と終焉の律者です。

起源の律者はすべての始まりの存在で、崩壊3rdではある人物から力を引き継いだ雷電芽衣が最終的に到達します。終焉の律者は、ケビン・カスラナやキアナ・カスラナがそれぞれ違う方法で到達する姿で、その過程においてはすべての律者の能力を受け継ぐ描写があります。

つまり、12本の刀が折られて、そこから始まりと終わりが造られる構図は、起源の律者と終焉の律者に似ていると言えるでしょう。

崩壊3rdでは起源の律者と終焉の律者は最終的に手を取り合ってハッピーエンドを迎えますが、黄泉の世界では違ったようですね。この描写も、崩壊3rdをやっているといろいろ想像させられてしまうわけです。

ただ、いずれもはっきりした答えは出ません。

このあたりの匂わせ具合が本当に上手ですね。

鬼に落ちた黄泉に角が生えている姿も、かなり雷電芽衣を思い出させます。早く過去が知りたいですね。

また、ケビンとともに崩壊と戦ったという点から、雷電芽衣ではなく、MEI博士の方の側面が強い可能性もあったりと、様々な重ね合わせが考えられる素晴らしいPVとなっています。

「一つの嘘と存在しない終点のため」からあとの部分は崩壊3rdをやっている人でもわからない部分なので、今後の展開待ちです。

ホント、アプデが毎回楽しみすぎますね。

崩壊世界の歌姫

さいごに、 BGMについても触れておきましょう。

かなりアレンジされていてわかりにくいですが、 黄泉PVのBGMは崩壊世界の歌姫という曲のアレンジ版である可能性が高いです。

メロディーラインが似ているんですよ。

この曲は雷電芽衣が雷の律者に覚醒するときに流れた曲。なので、雷電芽衣のテーマみたいに扱われている曲ですね。

実はこの曲自体、何度もアレンジされていて、本当のオリジナルは初音ミク版だったりします。

崩壊学園時代から何度も使われている、シリーズを通して愛される名曲ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

この短いPVの中にこれでもかというくらい崩壊シリーズのネタを詰め込んだ構成となっていて、シリーズファンにはたまらないPVだったわけです。

とはいえ、シリーズをプレイしていない人にもわかるくらいカッコいい造りになっていて、マジで脱帽な作品でした。

黄泉はこれからもストーリーで大活躍してくれるでしょうから、楽しみですね〜!

おそらく、これからも崩壊3rdや学園のネタが含まれるキャラやストーリーが出てくると思うので、もし今回の動画で興味を持ったらぜひ過去作品も触ってみてくださいね。楽しみ方が増えてシンプルに充実します。

この動画がよかったら高評価・チャンネル登録よろしくお願いします。

また、不定期に解説動画などを上げていますので、通知マークをつけていただけると見落としが無いと思います。

というわけで、今回の情報もあなたが崩壊シリーズを楽しむための一助として、参考まで

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