こんにちはこばとーんです。
今回はちょっと方向性を変えまして、崩壊3rdの解説です。
今回お届けする内容はこちら
めちゃくちゃ熱いストーリーが展開されている最中なんですが、世界観設定がとにかく難しいですよね!
特に月に行ってからの内容がゲキムズだと思うので、つかみやすい感じでざっくり解説していきたいと思います!ゲームを楽しむきっかけにしてみてください👍
今回の動画では解説のために別の作品を引用します。崩壊3rdの現行バージョンまでのネタバレ、原神の雷電将軍関連のネタバレ、封神演義、エヴァンゲリオンのネタバレを含みますので、避けたい方はブラウザバック推奨です。
また、崩壊の世界設定はそもそもふわっと設定されています。厳密な定義をしだすと矛盾点がいっぱいあると思いますが、今回はざっくり理解ということでご了承ください。
というか、崩壊はそもそものシナリオ根幹である第一部を書き換えてしまうとかいう大技を使ってくるかなり挑戦的な作品です。そういうところが大好きなんですけど、それ故に設定が二転三転することなんてザラです。まあ、そんな感じで”めちゃくちゃ深いけど、遊びを持たせて作られている世界観”であると認識して聞いていただけると幸いです!
では早速本題いってみましょう!
どうやら今までの崩壊による災害とかは、終焉の律者による地球リセマラが原因らしい。何のガチャ引いてるかって言うと「対等な存在ガチャ」で、自分と同等の抱きしめられる相手が欲しい、ってことみたい。
で、今はリセット直前。人類としては当然阻止したいけど終焉の律者はガチで強いので無理ゲー。なので「律者にとってのSSRに人類を進化させるから見逃してくれや!」ってケビンが申し出てるところ。
「でも、その進化方法だと人類ってほとんど死ぬのと変わんなくない?」って反対してるのがキアナ達。「でもでも〜、他に方法ないじゃん!絶滅するよりマシじゃない?」ってやり取りが今回の話。
まあ、これだけだとわからない部分あると思うので、細かい部分もうちょっと見ていきましょう。
まずはざっくりと事実確認から。
月世界が始まる32章直前までで、キアナやデュランダルの活躍でオットーの野望が阻止されました。また、同時にヨルムンガンド有する古の楽園にて雷電芽衣が英傑たちの想いを引き継ぎます。
そして始まる32章。ハイペリオンは月を周回する実験をしている最中で、突如謎の現象に見舞われます。話をテレサ視点で進めていくと、どうやら聖痕計画による影響であることが判明していく流れです。
それと同時に、ゼーレは突然月で目覚めます。そう、突然月にいるわけです。このあたりから完全に置いていかれる感じすごいですよね(笑)
さらに、キアナや雷電芽衣、ブローニャたちも同じく月に突然飛ばされています。このあたりから世界の泡とか設定がごっちゃになってくるので難しいですよね。いったん、配置だけ理解しておきましょう。
舞台は状況で分けると三箇所で、普通の人が住む地球、ゼーレが飛ばされた月、キアナ達が飛ばされたパラレルワールドの月です。ハイペリオンは地球と同じ状況だと考えるとわかりやすいと思います。
ここで一旦、世界観をもう一度おさらいしておきましょう。
この世界には崩壊エネルギーというものが存在して、定期的に大きな災害を引き起こすとされています。ですが崩壊エネルギーは悪いことばかりではありません。通常の人類よりも崩壊エネルギー適性が高い存在はそのエネルギーを使って常人よりも遥かに強い戦士、すなわちバルキリーになることができます。
そして、さらに崩壊によって選ばれた人間は律者とよばれる存在になり、人知を超えたパワーを扱うことができる世界観です。
一方、聖痕と呼ばれる別の力も存在します。人類の中で極稀に発現する能力で、作中ではゼーレが聖痕覚醒者として有名ですね。
ゲームシステム的には戦乙女達に装備したりする性質上、崩壊エネルギーを強化したりする効果があることだけがふんわりと明らかにされていました。いや、マジでふんわりなのよ。
ただ、今回ウサギの登場によって”シャニアテの聖痕”は性質がちょっと明らかになったので、その設定を踏まえて考えましょう。
どうやら聖痕は崩壊エネルギーを強める効果と打ち消す効果の2つを共存させる存在みたいです。
ウサギはたまたまその2つのエネルギーが高レベルで対消滅みたいな現象を起こした結果、奇跡的に生まれた存在ですね。光と闇のエネルギーが合わさると強い、とか、ダイの大冒険のメドローアみたいなもんだと思えば十分です。オタクの感性で感じ取ってください。
とりあえず、この世界には強力な存在として律者と聖痕覚醒者という二種類がある、とおぼえておけば大丈夫です。
ここからは視点をヨルムンガンド側に移します。
聖痕計画とは、人間を別の存在に強制進化させる計画です。
なぜそんなことをするのか?理由は”崩壊に勝つため”です。
根拠はメイ博士の予想。ちょっと想像力をつかってイメージしてみてください。
宇宙にある惑星があって、そこでは生物が進化を続けています。生物は個々の存在としても生物ですが、全体としてみてもまるで生き物のように動きます。私達人類も、国や人類全体という単位で考えれば、全体として食料を欲したり、生産したりする生き物です。一人ひとりはその細胞みたいな存在としてみることができます。
さらに視点を広げると、他の生物や環境とも一つの生物であるかのように見ることが可能です。
そして、もし、惑星そのものが一つの意思を持つような完璧な進化をしたとしたら・・・?
そう、それが終焉の律者ではないか?というのがメイ博士の予想です。
エヴァンゲリオンの人類補完計画みたいなものですね。人間は不完全な生き物だから、他者と一つに混ざり合って一つになることで、お互いを補い合い、完璧な存在になろう。というのが人類補完計画です。
漫画版エヴァンゲリオンでは、碇シンジの決断によって「それでも触れ合える他者が欲しい」という思いから、人類はまた元の形に戻る結末になりました。
メイ博士の予想はまさにこの通りなんです。
人類補完計画みたいにすべての生命が惑星と一つになって、完璧な存在になったら?
きっと「抱きしめられる他者が欲しい」と思うはずだ。
これがヨルムンガンドの行動原理です。
つまり、終焉の律者とは、宇宙から来た外来者。
地球という環境を利用して、そこに人類と崩壊エネルギーというものをもたらす。そして、自分と対等な存在が生まれるのを待っている状態なのではないか?というのがメイ博士の予想。
漫画・封神演義に出てくる女媧のような存在ですね。
封神演義でも女媧は別の惑星からきた存在で、超常の強さを誇ります。ものすごく進化した文明を持った星に住んでいましたが、戦争によって絶滅。「故郷がもし戦争を起こさなかったら?」という未来が見たいという意思のもと、地球の文明を何度も育ててはリセットし、自分の理想に近い文明が出てくるのを待っていました。
つまり地球ガチャを回している状態で、リセマラ状態なのです。
5万年前の前文明が滅んだ理由はこのリセマラが原因で、どうやら今回もリセットが近いだろう、と予想しているわけです。
だから、聖痕計画を発動します。
聖痕計画とは、「終焉の律者と対等な存在に人類を強制進化させること」なのです。
対等な存在が欲しい終焉の律者としては断れるはずもないだろう、という考えのもと実行されています。
では、どうするのか?
そこで登場するのが聖痕覚醒者です。聖痕覚醒者や律者は磁石のように周りへエネルギーを放出しているらしく、特に聖痕覚醒者は自身から網目のように“世界のきっかけ”を生み出してる存在とのこと。
ゼーレや空ちゃんのように優れた覚醒者を使って世界の土台を作り、そこへ進化した人類を流し込むことで、人類そのものが世界を作り出す。そんな仕組みです。
プロメテウスの言葉によれば、“物語”を構築するわけですね。
これも難しい概念ですが、ついでに説明しますね!
人類一人一人が持っているストーリーが合わさり集団のストーリーになったものが文化、そして文明です。
先程の生命の進化の話と似ていますね。私たち個人は、人類という大きな1つの生命体の中の1つの細胞、とも見れます。同様に“人間の文明はストーリーの集合体である”という視点で見れば、私たち個人は小さな細胞のようなストーリーなのです。
だから、大量の人間、もとい、大量のストーリーを世界に流し込めば、それは文明になり、世界を構築する。
ちょっと難しい言い回しになったので、いくつか例を挙げてみたいと思います。
例えば、小説原作の作品をアニメ化する様子を考えてみましょう。
元の文章だけに存在した細やかな表現や、雰囲気みたいなものがアニメになるとなくなってしまう事はありますよね。
逆に、アニメだけに存在する絵の迫力や躍動感みたいなものもあるでしょう。
つまり、100%完璧に置き換わっているわけではなく、ある程度足された部分やひかれた部分が存在するわけです。
3Dゲームが、2Dアニメになったりする場合も一緒ですね。
ただ、それでも全体の作品としては同じストーリーです。
キャラクター一人一人が持っているストーリーがあり、それが集まって1つのゲーム作品を作っているわけです。そういった観点から見るとストーリーとしては世界が保存されていることになります。
言ってみれば聖痕計画とは、別フォーマットの作品に人類を置き換える作業なのです。
崩壊世界の雷電芽衣は、原神の世界では雷電将軍です。
似たような見た目、似たような声ですが、別の存在。なぜか料理ができなくなっていたり、使う武器が変わっていたりします。しかし、過去に大切な家族や仲間を失い、それを2度と繰り返さぬために圧倒的な雷の力を奮って戦う…そんなストーリーは共通しています。
そんなフォーマット変更を強制的に行い、人類を1つ上の存在に進化させる行為が聖痕計画。そして、終焉の律者と対等になることで、崩壊エネルギーを用いた地球リセマラの輪廻から外れようとしているのです。つまりそれこそが“崩壊に勝つ”ということ。
しかし、フォーマットの置き換えによって消えてしまう部分がある以上、実質的に死んでしまうのと同じ人もいます。そこが一番ヨルムンガンドとキアナ達の意見が割れる部分です。
では、実際にヨルムンガンド視点で聖痕計画を実行してみましょう。
まず、地球人類には眠りに落ちてもらいます。彼らは夢を通して別の存在へと転生してもらうわけです。
しかし、ここで一緒に巻き込まれると困る存在がいます。それが聖痕覚醒者。彼らは世界の土台を作る要素なので、別の場所に取り分けておく必要があります。
その場所が“月”。
月は地球とは完全に違う世界のフォーマットで構成されており、地球に起こる変化の影響を受けないためです。
なので、まずはゼーレや空ちゃんを月に移動させ、次に地球人類を眠りに落とします。
この際、たまたま月の近くまで飛んできていたテレサが真っ先に眠りへと巻き込まれることとなったわけですね。
同時に、テレサの乗っていたハイペリオンも巻き込まれます。その際に、知的存在であるAIちゃんも影響を受けて先に転生します。それがAIハイペリオンΛ。アイちゃんとストーリーを共有する、新しいフォーマットの存在です。
さて、テレサやハイペリオンが巻き込まれたことは予定外でしたが、地球人類と聖痕覚醒者はきちんと計画通りに動かすことができています。
しかし、そこで邪魔になるのが律者。律者が発している影響は、聖痕覚醒者の発している影響と打消し合う性質があるのです。そのため放置しておくと新しい世界の構築に支障が発生します。
なので、律者たちも月の世界に移動させます。ただし同じ世界に置いておくと影響を及ぼしてしまうので、世界の泡に閉じ込めることにしました。
世界の泡とは、簡単に言えばパラレルワールドのことです。崩壊3rdの世界観では特定の条件下で移動することができます。例えばイベントでのおふざけストーリーなんかは世界の泡システムですね。同じキャラが存在していますが、彼らは別人。別の世界で違う生き方をしているキャラクターなのです。
というわけで、律者は邪魔になるのでまとめて月の世界の泡に閉じ込めることにしました。
そして、そこがメイ博士やプロメテウスがいた方の月。五万年前から時の止まった世界です。
そこからゲニウスの力や律者の力を使ってどうにかゼーレ達のいる方の月へと移動することになります。
さて、ヨルムンガンド視点で考えるとおかしなことがあります。メイ博士は、自分で立案した計画を自分で邪魔しようとしているのです。
なぜなのか?
それは聖痕計画が最低の計画だから。
人類を存続させるために取らざるを得なかった手段でしかなく、メイ博士やヨルムンガンドからしても“どうしてもやりたい計画”ではないのです。
なのでキアナ達には乗り越えて欲しいとも思っている。聖痕計画は放っておいても完遂される状態まで進んでいるので問題はない。しかし、もしそれよりもいい方法を現代の律者が、人類が見つけられるならそれを掴んで欲しい。そうも考えているわけですね。
なのでプロメテウスは力を貸してくれたりしますし、ケビンもあんなに強いのに律者達を試すようなマネをするのです。
最新章では、理の律者とウサギの戦いが描かれました。
難しい描写が多かったので混乱してしまいがちですが、ここまでの流れを理解できていれば、それほど難しい話ではありません。
地球人類をストーリーという単位で分解して再構築する“聖痕計画”と、30万人のストーリーを束ねて力にする“理の律者”はフォーマットが似ているため、お互いに影響し合ってしまった。というだけです。
そしてより大きな力で動いている聖痕計画の方が環境的に有利なのでブローニャはピンチに陥ったわけですね。
30万人のストーリーを力技でぶんどられてしまったってこと。
しかし、“新しいストーリーを作る力”に覚醒して“真理の律者”となったブローニャがこれから活躍する流れです。
さあ、どうでしたか?
なんとなくでも世界観を掴むきっかけになれてると嬉しいです。
最後にもう一度まとめておきましょう。
進化の究極系である終焉の律者は宇宙のどこかからやってきた。そして地球を発見。崩壊エネルギーを与えることで人類リセマラをやっている。
目的は“対等な仲間が欲しい”。
人類は滅ぼされたくないから自分から進化して終焉の律者と対等な存在になり、そして崩壊に勝ちたい。
でもその進化方法である“聖痕計画”だと実質死んじゃうような人も出ちゃうから良くないよね!と止めに入ってるのがキアナ達。
というわけで今後がめちゃくちゃ楽しみですね!
細かい点はいろいろ抜けがあったと思いますが、崩壊を楽しむきっかけにしていただけると幸いです。では、今回も参考まで。
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