崩壊3rd

崩壊3rdで学ぶ「しくじり効果」!バージョン7.2で何度も登場する心理効果はストーリー構成にも効果的!

こんにちはこばとーんです。

崩壊3rdのバージョン7.2が来ましたね。僕も早速プレイしました!

今回は第二部スタートに向けてウォーミングアップイベントが開催されてます。新キャラも登場して「ああ、新しい物語が始まるんだなぁ」って感じのするバージョンです。

さて、そこのイベントストーリーで「しくじり効果」という心理効果がガッツリ使われていたので解説しようと思います。これは心理解説系チャンネルとしてはやらないといけないでしょう。

とはいえ、肝心な内容はぜひプレイして体感してほしいと思うので、内容には触れません。しかし、たぶん本文中に3回くらいは登場してる名前なので、押さえておくとより理解が深まるはずです。

早速言ってみますね。

一応ネタバレ注意

今回の新エピソードには触れませんが、例として挙げる内容に第一部までの内容を含みます。一応ご注意ください。

しくじり効果とは

しくじり効果とは、他人の失敗談を聞くと、なぜかその人への好感度が増してしまう現象を指します。

例えば、僕たちがキアナのことを好きな点はしくじり効果だと言えますね。

初期キアナのおバカなところとか、すぐ調子に乗って失敗するところ、そしてそれで怒られたりする場面を見ているから、僕たちは親近感を覚えるんです。

ちょっと想像してみてください。

もし、キアナを全く知らない状態で、キアナのすごい面だけを紹介されたたらどう感じるでしょうか?

史上最強の律者能力を持ち、現在は地球の神様で、容姿端麗で、仲間にも恵まれていて、家族仲もよく、明るい性格……どうでしょう?

すごそうだけど、あんまり親近感は湧かないですよね。

やっぱり、多少は抜けているところがあるから好きになってしまうんです。

理由には様々な説があるんですが、一つには「共感」が大きいと言われていますね。

能力が高くて、勇気があって、イケメンとか美女で、モテモテ、って状態の人は少ないですが、できないことがあって落ち込んだこととか、先生に怒られて泣きたくなった経験は殆どの人が持っているはずです。

自分と同じようなところが見えると、そこを同一視して共感ができる、ってわけですね。

だから好きになってしまったり、応援してしまいたくなるんです。

完璧なキャラにアンチが発生する理由

たまに、白ゼーレや原神のニィロウが嫌い、って人がいるのもしくじり効果が理由といえます。

彼女たちは完璧すぎて嫌われてしまうんですね。純粋無垢で、この世の悪いこととは無縁なくらい良い性格をしている彼女たちは、しくじり効果的な面から見ると「共感できない」存在になってしまうわけです。

以前、シラージの動画で紹介した通り、わたしたちにはネガティブバイアスという性質が備わっています。デフォルトで物事を悪い方向に考える性質があるため、悪い要素があるほうが納得感を覚えてしまうんです。

よくYouTubeのレビュー動画などのコメントで「この人は悪い点についても紹介してくれるから信用できる」みたいな発言を見かけたりしますよね。あれも、「悪い点が含まれている方が納得感を覚えやすい性質」が私達にあるから起こっている現象なんです。

それの「対人間バージョン」がしくじり効果といえますね。

基本いい人なんだけど、多少悪いところがある。みたいなほうが何故か私達は安心するんです。面白いですよね。

なので、白ゼーレみたいに純粋な性格がガンガン前面に押し出されたキャラは「本当は悪いところがあるに決まってる」みたいな前提意識が働いて「悪いところを隠しているなんてもっと悪質」みたいな嫌われ方をするんですね。

この違和感を普通は言語化できないため、色々まとめた結果「良い子ちゃん過ぎて好きになれない」「本当は腹黒」みたいな表現になるわけです。

ここを描き分けつつ、ダークサイドを上手に分担させた黒ゼーレって設定は本当にホヨバの心理把握力に脱帽、って感じ。しかも、最近の白ゼーレと黒ゼーレが別々に活動することが増えたシーンでは、徐々に白ゼーレにも「したたかさ」が備わってきている描写になっていて、本当にバランス調整が絶妙だと思いました。いや、マジですげーっす。

しくじり効果の注意点

しくじり効果が強力なら、人に好かれるためには失敗談ばかりを見せればいいのか?といえば違いますよね。

例えばキアナの悪い点だけ聞かされていたらどうでしょう?

ちょっとおバカで、すぐ調子に乗って、作戦内容はろくに把握してなくて、授業もサボりがち、そしてたまに暴走して人類滅亡レベルの災害を起こす

う〜ん、厳しいですねぇ。好意的に評価するのは難しいんじゃないでしょうか?

そうなんです。しくじり効果と言っても、あくまで成功する話とセットで扱うから効果があるんですね。

あくまで、失敗と成功が半々くらいになるように織り交ぜるといいでしょう。

キャラ設定やストーリーに見るしくじり効果

しくじり効果は好感度に大きく影響するため、キャラ設定やストーリーなどにとても大切な要素となります。

たとえば、崩壊3rdの物語は愛について語るお話です。最終的に愛に満ちたエンディングを迎えますが、最初からひたすらハッピーな展開だったらどうでしょう?

たぶん、薄っぺらく感じるでしょうし、下手をすると嫌悪感まで抱く人がいるでしょう。

だからこそ、ピンチや失敗の場面が必要になるんです。最後にめちゃくちゃいいエンディングを迎えるなら、それに耐えうるマイナス要素も必要、ってことなんですね。

キアナは辛く孤独な時間をたくさん過ごしましたし、悲しい出来事が山程ありました。罪もたくさん背負ったでしょう。でも、それでも前を向いて頑張る姿勢に私達は心を打たれてしまうんですよね。だからこそ、最高のエンディングに心から「おめでとう」といえる。

このように、ストーリーにおいても失敗と成功を織り交ぜることで私達に受け取りやすいものにできるんです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

他人に好まれるためにはしくじり効果がとても大切であることがわかっていただけたかと思います。ぜひ、これを押さえた上で崩壊3rdの新エピソードも楽しんでくださいね。

ちなみに、自己紹介や自己アピールのときにも失敗談を織り交ぜる手法が有効なので日常生活でもかなり使える知識ですよ。

それでは、今回の知識も、あなたの人生を楽しくするための一助として、参考まで。

yoshiaki-kobayashi

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