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Dr レイシオとアルハイゼンは似てる?心理学的分析で解説するぜ【原神・崩壊スターレイル】

ホヨバース心理学、アルハイゼンとDr.レイシオは似てる?編

こんにちはこばとーんです。

質問いただきました。「アルハイゼンとDr.レイシオが似ていると言われているのですが、私はどうもそんな感じがしません。こばとーんさんの分析としてはどうでしょうか?」。

なるほど。たしかにネット上だとアルハイゼンとDr.レイシオが似てるなんて意見がチラホラありますよね。

そこで、今回はDr.レイシオを分析したうえで、以前分析したアルハイゼンとの比較をしてみたいと思います!

というわけでネタバレ注意

本動画では、Dr.レイシオの登場する「只人と神の栄冠、凡人の空騒ぎ」のネタバレを含みます。また、ほんの少しですがバージョン2.0最新ストーリーに登場するDr.レイシオにも触れます。一応プレイしてから視聴することを推奨します。

さらに、比較のためにアルハイゼン伝説任務「隼の章・烏合の虚像」までの原神メインストーリーにも触れます。スメール編が終わってない人は注意しましょう。

では早速スタートです。

Dr.レイシオのストーリー

まずはざっくりDr.レイシオのお話を振り返っておきましょう。

Dr.レイシオはルアン・メェイが登場するタイミングから一緒に登場したキャラです。

最初はルアン・メェイが放置した激ヤバモンスターを退治しに向かう途中で突然石膏頭を被って登場。謎の一人チェスを披露しつつ、よくわからない言動をして去りました。

彼が活躍するのは、その次のお話。ある日ヘルタ人形が行方不明になる事件が発生します。

主人公は最後にヘルタに接触した重要参考人として拉致され、取り調べを受けますが、そこにいたのがDr.レイシオでした。

主人公は自信への疑いを払拭するべく、記憶をたどり、徐々に真実へと近づきます。

記憶によると、主人公はヘルタからエネルギー生命体の奇物がなくなったので探すように依頼を受けていました。それは炎のようなものであり、羅浮に存在していた歳陽に似たものだそうです。

また、この件と同時進行で、宇宙ステーション・ヘルタ内でスタッフが発火現象とともに消失する事件が連発していました。

消えたスタッフたちはアスターなどの上級職員に不満を持ち、ネット上でアンチ活動をするオピニオンリーダーだったそうです。

これらの事柄がスタッフ間で噂になれば、反物質レギオンの襲撃などによって不安定になっていた上層部への信頼感が一気に崩れることとなります。

そのため、外部の人間で信用できる能力を備えているDr.レイシオに助力を求めたわけですね。

つまり、Dr.レイシオの視点では、スタッフ連続失踪事件の一環としてヘルタが消えたと見ていて、それで主人公へ目を向けた、というわけです。

そんな中、事件はさらに展開します。

冥火大公アフリートが今回の事件を通しての宣戦布告をしてきました。そしてさらに、発火現象でアスターまでもが消えてしまったのです。

しかし、わかったことが2つあります。

スクリューガムとDr.レイシオの推測により、冥火大公は宇宙ステーション・ヘルタには来ておらず、混乱に乗じて冥火の欠片を投げ入れただけであること。そしてアスターはまだ宇宙ステーション・ヘルタ内にいるであろうことが見えてきました。

なので、主人公とDr.レイシオで冥火の欠片を追いかけて事件の解決を目指します。結果、アスター救出にも成功し、さらに行方不明になっていたスタッフたちも無事に戻ってくることとなったのです。

しかし、ことの真相がラストで明かされます。不思議なことに、今回の騒ぎではほとんど実質的な被害が出ていません。これは出会った相手は全員殲滅してしまうような残虐性を持つ、アナイアレイトギャングの手口にしてはマイルドすぎます。

実は、冥火大公が関与して、冥火の火種を使いスタッフを転送していたのは事実なのですが、そこに干渉して安全な場所に転移するように仕組んでいた人物がいるんです。それこそ、Dr.レイシオです。

偶然「霊火の火種」を入手したDr.レイシオが、転移に干渉して、宇宙空間に放り出されるはずだったスタッフたちを助けていたんですね。

明言されていないので断定できませんが、この「霊火の火種」が、おそらくヘルタが紛失していたエネルギー生命体の奇物だと考えられます。

つまり、Dr.レイシオはいち早く事件の全貌を掴んでいました。しかし、それを自分で解決することをせず、コントロールしながら半分利用する形で宇宙ステーション・ヘルタへの「課題」としたのです。

宇宙ステーション・ヘルタのスタッフや、アスターたち上級職員、そして主人公達が成長できるように見守ることを選んでいたんですね。

凡人の多くが愚鈍という病に侵されいてると語り、バカ・アホ・マヌケが許せないといいつつも、凡人たちが自分の力で立ち上がる術を見つけることを望んで見守る姿勢は、スクリューガムが言うように「医者」に近い存在なんでしょうね。

Dr.レイシオのビッグファイブ

では、Dr.レイシオの性格分析をしていきましょう。いつも通り、ビッグファイブ理論とダークトライアドを利用します。

これらについて詳しくは、こちらの動画で説明しているので、まだ見ていない方はこちらからどうぞ。概要欄にURLも記載しておきます。

Dr.レイシオのビッグファイブはこのような結果になりました。

一つずつ見ていきましょう。

まず神経症傾向は低めです。メンタルは強めと言えますね。「バカ、アホ、マヌケが許せない。見ると死にたくなる」をはじめ、愚鈍なものに対して神経質な描写がありますが、別にそこまでヒステリーを起こしている感じではありません。事件への対処も冷静なので総じて低めと言っていいでしょう。

つぎに外向性。これは平均程度ですね。Dr.レイシオは学者で、考えることが好きであるため内向性がかなり強いのですが、同時にポジティブな意図を持って他人と積極的に関わることもできます。なので、両方の性質が強かった結果中間程度になっている感じです。

誠実性は最高。コツコツ努力することができます。彼はよく天才と凡人について言及しますよね。そして、自分は凡人であることを認識しています。しかし、知識の高みにたどり着くために学習をやめません。あらゆる学問をコツコツ勉強し続ける姿勢はまさに誠実性の塊と言っていいでしょう。

調和性はやや低め。ただ、内訳が面白いので紹介します。

調和性の内訳はこんな感じ。これの合計点が調和性のスコアとなります。

一つずつ説明すると、

温厚は他人に優しくする性質。Dr.レイシオは結構優しいですよね。主人公が宇宙ステーション・ヘルタの問題を解決しに行く際に助言をしに現れたり、アスター達スタッフを影から成長させようとする優しさがあります。なので温厚は高め。

協調は周囲に誰かがいると気を使う性質。Dr.レイシオは結構気を遣うタイプです。他人への優しさも周囲を気にしているからこそ発生するものですし、「バカ・アホ・マヌケが許せない」というのも、ある意味他人を意識してお世話しようとしているからこそ発生する感情と言えます。なので協調も高め。

信頼は他人をすぐに信頼し、色んなタイプを好きになれる性質。 これに関しては、低いと言わざるを得ないでしょう。 Dr.レイシオは人間の好みがめちゃくちゃはっきりしています。「愚鈍な人間は許せない」 と公言してますから、 好きになる人間の幅は限られていると 言えます。 なので信頼は低め。

共感は、他人の感情を簡単に理解し、相手の感情を自分のことのように感じられる性質。 実はこの特性もかなり高いです。 わかりやすいシーンは、最新ストーリーのピノコニーでの出来事。 アべンチュリンに対して軽口を叩きますが、 相手の過去に触れてしまうような内容を言った結果、 とても申し訳なさそうな表情をしています。 かなり相手の感情をはっきり感じ取り理解していることが見て取れますね。

他者尊重は、他人を見下さず、すべての人へ平等に接するのが上手い性質。 これははっきりって低いですよね。 他人を馬鹿にする性質を明らかに備えているので、 これに関しては、低いと言って良いでしょう。 ただ、 馬鹿にしつつもちゃんと面倒見ようと言う性質も併せ持っているので、そこまで最低点ではない感じです。

と、いうわけで、調和性は、優しさがあるにもかかわらず、 好き嫌いがはっきりしているDr.レイシオの性質が面白く出ている性格特性だと思います。

開放性は最高点です。これは知的好奇心及び、芸術への関心を表す指標です。 これに関してはわかりやすく満点ですよね。 すべての学問に精通しており、 なおかつ知的探究心が非常に高いキャラクターです。 しかも、芸術的な方面にも興味が強そうですから、 開放性に関してはダントツで高いキャラクターと言えるでしょう。

Dr.レイシオのダークトライアド

続いてダークトライアドも見ていきましょう。

ダークトライアドは3つ揃っていると、やばい性格特性のことです。他人に共感する能力の低さを表すサイコパシー。目的のためなら手段を選ばない性質のマキャベリア二ズム。そして、自分が大好きなナルシシズムです。

これら3つについて、詳しくはこちらの動画でも解説しているので、よかったら参考にしてみてください。

Dr.レイシオのダークトライアドを見ていくと、まずサイコパシーが低めであることがわかります。

比較的他人に共感しやすいタイプなんですね。と言うのも、そのはずで、サイコパス性が、もし高ければ、他人がバカ・アホ・マヌケだろうと気にならないはずです。他人が無知だろうと気にせず、ノンストレスで暮らせているはず。つまり、Dr.レイシオは、ある程度相手に共感をしてしまっているからこそ、バカ・アホ・マヌケが嫌いなんですね。この辺が彼が自分自身を凡人と呼ぶ一員になっている気がします。

もし彼が天才と呼ぶような天才、例えば、ルアン・メェイとかであれば、他人が無知蒙昧だろうと気にしないでしょう。そういった感覚の違いを彼なりに感じているので、天才との差を実感してしまっている面があるように思います。

次に、マキャベリアニズム。宇宙ステーション・ヘルタでの問題解決の手法から見て取れる通り、冥火大公による襲撃を利用して、スタッフの成長を促すなど、かなりトリッキーな手段でも利用することがわかります。なので、この点数は高め。

そして、ナルシシズム。これも点数が高いですね。自分の知識や能力を高く評価する傾向があります。とは言え、Dr.レイシオのナルシシズムは良いナルシシズムと言えるでしょう。自分の能力を高く評価はしていますが、天才でないことも自覚しており、常に努力を高めるための原動力となっています。つまり、自分の評価が非常に冷静なんですね。なので、自分の立ち位置をコロコロ変える悪いナルシストのタイプではないことが伺います。

同じく学者肌ですが、悪いナルシストであるドットーレさんと比べるとわかりやすいので、感覚がわからない人は比べてみると掴みやすいでしょう。

アルハイゼンとの比較

さて、基本の性質がわかったところでアルハイゼンと比べてみましょう。

アルハイゼンの性格分析は過去にこちらの動画でやっているので、よかったら見ておいてくださいね!

まず、二人の似ているポイントですが、共通点は多いです!なので、似ているという意見もわかりますね。

ここではよく比べられるようにまず似ているところから比べて、次に違う部分を洗い出していこうと思います!

アルハイゼンとDr.レイシオの似てるところ、印象編

多くのプレイヤーが感じている通り、二人には共通点が多いです。

高身長、細マッチョのイケメンで、頭が良く、声も良く、仕事でも高い地位におり、さらに、世間的な視点から見ると『性格が悪い』と言われるような性格をしています。

確かに共通点は多いですね!似てると言っても差し支えないでしょう!

そして、この後、性格分析によって違う側面を説明していきますが、こここそが面白い部分でもあります。

ビッグファイブの説明でも触れたのですが、科学的な性格分析をつかうと便利な理由は『満遍なく性格が評価できるところ』です。

人間は、自分の興味が向いているところを中心に、相手を観察する癖があります。つまり、筋トレをしている人であれば、筋肉に興味がありますから、Dr.レイシオを見たときに、その体型に興味が行きます。声優さんが好きだったり、自分の声にコンプレックスを抱いていたりすると、そのイケボに注意が向くでしょう。

このように、人間は、自分の興味が向いているところを中心に相手を評価してしまう癖があります。

なので、ぱっと思いついた印象で相手を評価すると、ある程度の偏りが出てしまうんですよね。

そこで便利になるのが、科学的な「軸」です。ビックファイブ理論は、世界中の性格を表す単語を統合した考え方なので、世の中で使われている性格に関する表現を広範囲で網羅して表すことができます。

なので、それぞれの軸について評価すると、まんべんなくその人間を観察することができるんですね。

つまり、アルハイゼンとDr.レイシオが似ていると言う評価は、プレイヤーの多くが、直感的に、意識しやすい場所が似ているとも言えるわけです。

ストーリー展開などの表現でも、スポットライトが当たりやすい場所が似ていると感じさせているとも考えられます。

「似ている」と言う意見が正しいとか、科学的な評価の方が正しいと言う話ではなく、そのように捉えてしまう性質を私たちが持っている、と1歩引いた目線で見ると、興味深く見れるので、ぜひそのスタンスを持ってこの先の話を聞いていただけると面白いはず。

アルハイゼンとDr.レイシオ

では、ここからはビッグファイブとダークトライアドを比べてみましょう。

2人のビッグファイブとダークトライアドのグラフを重ねるとこのようになります。ビッグファイブの形はそっくりですね(笑)

ただ、それぞれの性質は結構異なっているので、見比べていきます。

まず、神経症傾向ですが、アルハイゼンの方が低いです。さらに合わせて見ていきたいのが、サイコパス性の高さ。

アルハイゼンは他人に共感する能力が低く、さらに他人を気にしません。それによって、メンタルが揺さぶられることもほぼなく、安定していると言って良いでしょう。

それと比較すると、レイシオは他人に共感してしまいやすく、また「バカ・アホ・マヌケ」にイライラしてしまいます。つまり、結構他人の影響受けてしまうんですね。

このように2人の間には、他人との関係で差が見えます。

続いて外向性です。アルハイゼンの方が、より、内向型で、他人と関わらず、自身の内側での考え事を好む傾向があります。Dr.レイシオも同じく考え事を好む学者タイプなのですが、アルハイゼンよりも、積極的に他人と関わっていこうとする姿勢が見えます。そのため、Dr.レイシオの方が、外向性が高い結果になりました。

さらに、誠実性。Dr.レイシオの方がアルハイゼンよりも少し高い結果となっています。難しい物事でも、コツコツ続けられる性質を指す指標なので、2人とも高いのですが、2人の目的によって差が生じています。

アルハイゼンは面倒な事は極力したくない主義です。自分のペースを徹底的に守り、外からの余計な干渉を避け、悠々自適に暮らすことを至上としています。そのため、しんどいことでも最後までやり抜く性質としての点数が低く評価されるんです。

その点、Dr.レイシオは「しんどい」とか、「死にたくなる」とか言いながらも、自ら首を突っ込んでいく性質があります。しかも、最後まできっちりやり遂げるので、誠実性はややDr.レイシオのほうが高いと言えるでしょう。

次に調和性です。ある意味、ここが1番大きな違いだと個人的には感じています。平たく言えばアルハイゼンよりもDr.レイシオの方が優しい、ということですね。

アルハイゼンは自分から他人に優しくしようとすることはほとんどありません。ただ、独自の優しさを持っていて、他人に求められた場合や、自分の価値観に合う存在に対しては優しさをしっかりと向けています。とは言え、外向性の低さもあいまって、「自分から親切をしに行く」と、いったほどの優しさは、持ち合わせていません。行ってみれば、「静かな優しさ」といったところでしょうか。

それに比べると、Dr.レイシオは、自分から親切をしに行きます。なので、積極的な優しさと言えるでしょう。しかし、Dr.レイシオは人の好き嫌いが大きいです。また、バカ・アホ・マヌケが許せないと言う己の価値観もあるので、人当たりが少しきつめ。結果として、表面的にあまり優しく見えない性質があります。

後ほど、さらに掘り下げますが、この辺のスタンスの違いが、2人の違いとして面白いので、ぜひ見比べてみてくださいね。

最後に開放性です。知的好奇心を示す指標なので、これに関しては、2人とも満点と言って差し支えありません。ただし、芸術的な側面での評価を含むので、Dr.レイシオの方がやや高いと言う結果になります。まぁ、これは納得といったところでしょう。

アルハイゼンとDr.レイシオ、他人との関わり方の違い

さて、先ほど後で説明するといった内容を掘り下げます。ここまで説明したように、2人は似ているようで結構違います。

特にサイコパス性、調和性、外向性、といった部分に由来する「他人との接し方」に違いが出ていると言えるでしょう。

もう少し解像度を上げるためにいくつか事例を考えていきたいと思います。

まずブラックジョークです。

頭の良い人は、ブラックジョークを好む傾向がある、と言う研究があります。これはウィーン医科大学の研究で、IQの高い人やメンタルが安定している人ほど、悪趣味なジョークが好きであると言う結果が出ました。

ブラックジョークと言うと、わかりにくいかもしれませんが、ちょっと考えないとわからないような皮肉の効いた言い回しをするのが好き、と言うニュアンスです。

頭が良い人は、そういった言い回しを理解することができるので、笑うことができ、なおかつメンタルが安定しているので、多少の嫌な言い方でも笑い飛ばすことができてしまうと言うような感じ。そう言われるとなんだか納得感がありますよね。

実際、Dr.レイシオは、この皮肉の効いた言い方をするのが非常に好きです。

以前Twitterでも紹介したんですが、Dr.レイシオとメッセージをやりとりしていると、好きな学問を聞かれる文面が飛んできます。

僕はこれに対して物理学が好きと答えたのですが、この時の返しが非常に皮肉が効いていて面白かったのでここで紹介しておきましょう。

Dr.レイシオのブラックジョーク

好きな学問を聞いてきたDr.レイシオに対して、物理学が好きだと答えると、このように返事が来ます。

今や物理学の学術誌の発刊スピードは、光の速さを超えている。

だが、相対性理論には反していない。なぜなら、それは何の情報も伝えていないからだ。

これは、相対性理論を理解していないとわからない。皮肉の効いた言い回し。

ここで、このジョークを理解するために簡単に相対性理論について説明します。ああ、大丈夫、ガチな説明をし出すと、超絶難しい上に、超長くなってしまうので、簡略的な内容でお伝えしますね。

ちょっと想像してみましょう。

私たちが日常で体験している通り、ものに力をかけるとその物体は、速度を持って動き出します。例えば、ボールを投げる場面を想像すれば、ボールにかける力とボールの重さで、その速度は計算することができます。

では、例えば、同じ力をかけるにしても、物の重さが軽くなったらどうでしょうか?

同じだけの力を与えるわけですから、スピードアップする事は何となくわかりますよね。そう、物理的な計算でも、それが正解です。

じゃぁ、それをずっとずっと延長して考えて、ものがめちゃくちゃ軽くなってたらどうなると思いますか?おそらく想像の通りです。同じだけのエネルギーをかけられるのであれば、物が軽くなるほど、スピードは速くなっていきます。

じゃぁ、それが本当に本当にちっちゃくなって、ほぼ0、いや、何なら、本当に0になってしまったら?

その時に、物質の速度は、究極の速度になります。そう、それが光の速度です。光の速度は、世界で1番速いと言われていますが、実は光と言うのは重さがゼロだから、実現可能な速さなんですね。

逆に、重さが、ほんの少しでもあったら光の速さを超えられないことになります。

このように、めちゃくちゃ速度が早い世界とか、めちゃくちゃ軽い物質だとか、極端な世界のことを考える理論が相対性理論ともいえます。

興味が湧いたら、もうちょっと細かいことを勉強してみると面白いですよ。

少し雑な説明でしたが、Dr.レイシオのブラックジョークを理解するには、ここだけわかっていれば充分です。

Dr.レイシオは、学術誌の発刊スピードは、光の速度を超えていると言っています。

これは重さのある物体だと不可能な話ですよね。しかし、Dr.レイシオは相対性理論には反していないと言っています。

つまり、どういうことかと言うと、学術誌の中身が、あまりにもスカスカすぎて、0どころかマイナスなんじゃねーの?だったら光の速さ超えててもおかしくないよね?

と言う、非常に高度な皮肉を込めたジョークです。

正しくある程度知識がないと理解できない言い回しですよね。

頭が良い人は、こういった皮肉の言い方をすることがあるんです。

アルハイゼンとDr.レイシオの皮肉の違い

アルハイゼンも頭が良くて皮肉めいたことを言いますが、Dr.レイシオとはだいぶテイストが違います。その違いはどこから来るのでしょうか?

ヒントはアルハイゼンのサイコパス性にあります。

先にも説明した通り、アルハイゼンは結構優しい男です。なので、相手に対して気遣いもできます。ただ、それほど外向的ではないし、調和性も高くないので、自分から進んで親切をしに行くようなスタイルではありません。

相手のために淡々と事実を述べて、必要な情報を提供する。そのような優しさです。

アルハイゼン語録として有名な「寒いのか?俺は大丈夫だが」という言い回しも、相手のことを気遣いつつ、自分はどう感じているのかの意見を提供しているだけです。実は失礼なことを言っているわけじゃないんですね。

ただ、サイコパス性が高い彼は、「このような言い方をしたら、嫌味を言っているように聞こえるかもしれないな」と感覚で感じる度合いが弱いので、やめておこうとするブレーキ力が低いです。

とは言え、頭は良いので、皮肉に聞こえる可能性はしっかり理解しています。でも、わざわざ丁寧に説明する義理もないので、このような言い回しになっているわけですね。うーん、めちゃくちゃ複雑。

それに比べると、Dr.レイシオはわざわざ嫌味を言っています。アルハイゼンと比べると調和性も高く、外向性も高いので、自分から積極的に親切をしに行きます。ただ、馬鹿な奴が許せない気持ちと、そんな馬鹿な奴の気持ちも共感してわかってしまう共感性の高さゆえに、ちょっとおちょくってやらないと気が済まない性質なんですね。

なので、アルハイゼンとDr.レイシオは同じ「頭のいい皮肉屋」に見えて、全くその思考回路が違います。

必要最低限しかアドバイスしないけど、余計なことも言わないし、気遣いも最小限なので、結果的に悪く聞こえてしまうアルハイゼン。

すごく優しくて気を遣ってくるけど、ちょっと皮肉を混ぜる伝え方をせずにはいられないDr.レイシオ。

こうして比べてみると、結構中身が違いますよね。

現実にいる人物像で例えてみる

ちょっとイメージが掴みやすいように、現実にいる人物像で例えてみましょう。

例えば、職場にいる先輩を想像してみてください。

ものすごく仕事ができる人なんだけれど、無口で、冷たそうで、普段何を考えているのかわからない。休憩時間に絡んでくることもほぼない。だけど、質問しに行くと、的確な指示をささっと出して助けてくれる。これがアルハイゼンです。

今度は別の人物像を想像してみましょう。

普段から面倒見が良く、気さくによく話しかけてくれる先輩。困ったことがないか先回りして、予測も立ててくれるし、実際困ったときには、めちゃくちゃ根気よく面倒を見てくれる。時には、後輩の成長を見守るように、余計な手出しをしないことまでできる。そんな優れた指導者だけど……ただ、ちょっとウザ絡みがめんどくさい。

これがDr.レイシオです。

なんか、こんな人、職場や学校にいませんか?(笑)

僕はリアルな知り合いに心当たりが数人いますね。

親切で優しい人といっても、いろいろなタイプがいますよね。Dr.レイシオもアルハイゼンも、十分な優しさがある人間だと思います。ただ、その表現方法も、性格や特性によっていろいろな形に変化するんです。

科学的な性格分析ができるようになると、こういった見えづらい優しさにも気づけるようになったりするので、そういう面も面白い部分だと個人的には思っていますね。

まとめ

いかがだったでしょうか?Dr.レイシオとアルハイゼンは似ているのか?

結果的には、確かに似ている部分もあるけれど、深く見ていくと、違いが浮き彫りになっていく内容でしたよね。

似ていると感じる理由も、私たちがそこに目が行きやすいようなストーリー構成であったり、見せ方がされていることが理由だと考えると、非常に興味深いと思います。

というわけで、今回の動画も楽しんでいただけていたら幸いです。

面白いと思っていただけたら、チャンネル登録・高評価よろしくお願いします。さらに、不定期に動画を上げていくので、通知のベルマークをつけていただくと見逃すことがないと思います。そちらもよろしくお願いいたします。

また、キャラクターの性格分析などに使っているスプレッドシートなどはメンバーシップ内で公開したりしています。平和に運営しているメンバーシップなので、興味がありましたら、概要欄のURLからそちらもチェック。

それでは、今回の情報も、あなたがHoYoverse作品を楽しむための一助として参考まで。

yoshiaki-kobayashi

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