時間術

究極の時間術『死を考えて』大切な物を理解する

効率を上げたい。成果を出したい。ちゃんと生きたい。

そう考えたとき、気になるのが『時間術』。世間には様々な時間術のノウハウが転がっています。もちろんいろいろな本を参考にしていただきたいのですが、今回は僕が最も大切だと思っている概念についてお伝えします。きっと参考になるはずですので、よかったら見ていってください。

最初の時間術は『減らすこと』から始める

僕たちはやることが多すぎる

あなたは『時間術』と聞いてどんなイメージですか?
「少ない時間でたくさんのことをこなす」とか「時短術をたくさんやる」みたいな想像をするかもしれませんね。

でも、時間術で最も大切なことは違うんです。
それは『やらないことを決める』ってこと。

僕たちはいろんな事をやりすぎてます。
仕事、遊び、家事、趣味、ソシャゲ、自己投資、旅行・・・・
すごいいっぱいありますよね。

そこで時間術を取り入れて『もっとたくさん』ってやろうとするんですけど、ちょっとまってください。
たしかに、効率を上げて詰め込む技術はあります。でもその前に「減らして」みませんか?

やることを減らせば時間は作れる

僕たちの持ち時間には限度があります。どんなに体力のある人でも、作業が早い人でも、超人でも、『一日24時間』という限界は一緒です。さらに言えば、24時間いっぱい使えるわけでもありません。睡眠で8時間、仕事で8時間、通勤や家事もろもろ合わせれば自由に使える時間なんて長くて5時間程度でしょう。

この持ち時間に余計なことを入れていたら、『やりたいこと』はできないわけです。

減らすほうが先、なんですよ。そうです。『やらないことを決める』ってめちゃくちゃ大切なんです。

いちばん大切なものを探してみよう

じゃあ、やらないことを決める『基準』を探してみましょう。基準がなければ決めることが出来ませんからね。

ここからは、すごく大切です。静かな環境で挑みましょう。自分と向き合い、しっかりと考えられる状況を整えたら下記の質問に答えてみてください。

『あなたが死ぬ時、友人や家族にどんな評価をされたいですか?』

これ、めちゃくちゃ大切な考え方です。「自分が死ぬときのことなんて考えたくないよ!」って感じることもあるでしょう。僕も初めてこの問いに出会った時、そう思いました。

実はこれ、『7つの習慣』という名著に書いてある質問です。人生を豊かにする習慣を7つ紹介してくれる内容で、上記の質問は第二の習慣『終わりを考えることから始める』に書いてあります。

些細な問題は吹き飛んでしまう本質的な質問

大切なポイントは、この質問を前に些細な問題は吹っ飛んでしまうことです。

例えば、こう言われたい人はいないでしょう。「あなたは誰よりもTwitterのフォロワーがいましたね」「あなたは最高級の腕時計を身に付けていました」どうですか? 正直「もっと良いこと言ってくれよ!」ってなりますよね。
では、良いこととは何でしょう?

「人柄が良かった」「〇〇に情熱を燃やしていた」「私の人生を良くしてくれた」

人によって違いはありますが、基本的にはこういった内容になるはずです。

さて、なんとなく要点が掴めたと思います。
もう一度考えてみてください。あなたが亡くなる時、大切な人からどう思われていたいですか?

答えは人それぞれ。変えたっていい。

この問いに明確な答えはありません。また、いちど見つけた答えにしがみつく必要もありません。
時間を見つけては何度か振り返り、その度に確認するべき質問です。人生のタイミングや環境によって大切な事は変化していきます。その時その時で最善の答えを見つけるための問いとして使っていくと良いでしょう。

この問いに『今のあなたの答え』を見つけてみてください。それが今本当に大切にしたい価値観である可能性が高いです。暫定でも構いません。だって、何度でも見返していいんですから。

そして、その答えに矛盾しないようにスケジュール設計をする。これが究極の時間術です。小手先のテクニックをたくさん紹介することができます。しかし、1番大切な芯の部分はあなたが設定する必要があるんです。
ぜひ、時間を大切にするなら考えてみてくださいね。

今は考えられなくても大丈夫

余裕がないと考えられない質問

僕が初めてこの質問に出会ったとき、すごく嫌な気持ちになりました。「有意義な生き方を学びたいのに、なぜ自分の死なんて考えなくてはいけないのか」と感じたんですね。

きっと同じように感じる人もいるんじゃないでしょうか?

今振り返ってみれば、当時の僕には余裕がなかったんです。ブラック企業に勤めて体力ギリギリの生活を送っていました。お金もなかったですし、人間関係もギスギスしていて、メンタルに余裕なんて全くなかったと言って良いでしょう。

そんな状況では「死」とはネガティブなものでしかありません。

だからポジティブな方向で考えることが難しかった。もしあなたが僕と同じ状況であるなら、今は考えられなくても大丈夫です。メンタルが安定してからもう一度考えてみてください。それからでも遅くないですから。

きちんと考えられるまで2年かかった

メンタルの回復には思っている以上に時間がかかります。「以前の自分は暗かったな」と何度思ったかわかりません(笑) つまり、ちょっと改善しても、必ず先があるんです。「今の自分が最高で、今考えられなければ無理」と思ってしまうと行き止まりになってしまいます。だから無理に考える必要はありません。

ゆっくりと回復に努めてください。必ず考えられる時がやってきます。

もしこの質問が考えられなければ、他にもメンタルの強さや時間術を紹介していますので、そちらを参考にしていただけると良いかと存じます。

参考まで。

小林嘉明

yoshiaki-kobayashi

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