漠然と、不安。
このままでいいのだろうか?
自分の技術はもっと価値があるのでは?
フリーランスとして生きているとそう感じる事が多いはずです。かく言う僕にも、独立を考えたときからその不安はつきまとっていました。なんとなく業界のルールに乗っかって、ありがちな形で販売して、同じような価格で勝負する。そんなやり方に、かすかな疑問を持ったりすることもあるはずです。
ホームページは、そんな悩みを一掃してくれるパワーを持っています。
しかも、個人のフリーランスや、小規模の事業をしている人間にこそホームページの効果は大きいんです。ここでは、これから独立する可能性がある人、すでに独立して仕事をしている人向けのホームページ制作の価値についてご案内します。
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フリーランス。本来であれば自由に仕事ができるのが魅力の仕事スタイルですよね。でも、本当に自由に仕事ができているでしょうか? ここではまず、ホームページについて触れる前にフリーランスが抱えている問題をはっきりさせておこうと思います。
はっきり言って、フリーランスには自由がありません。自由であるとは
この3つが成り立って成立するものです。
多くのフリーランスは他業者との競争のために安価で商品を提供し、結果として薄利多売のスタイルになっていきます。すると、「たくさん仕事を入れないと不安」になってしまい、スケジュールをびっしり埋めたがる状態に陥ってしまいます。
これが自由と言えるでしょうか。答えはNOです。
仕事内容に関しても、多少の無茶振りくらいは受け入れていませんか? 「断ってしまうと注文が来なくなってしまうから」という考えで「なんでもやります」状態になっていませんか? そう、実はフリーランスは自由ではないのです。
職種によって収入に波がある場合もあるでしょう。とにかくフリーランスは収入が不安定で不透明なものです。ある日パッタリと仕事が来なくなってしまう可能性だってあります。
加えて、健康面の不安もありますよね? 僕はフリーランスのカメラマンをしていますが、非常に重労働です。いったい何歳までこのハードさに耐えられるのかを考えると不安になる時があります。明日や今日、けがをするかもしれません。体が動かなくなってしまえば収入がなくなる可能性があるのです。
そんな多くの問題にさらされているフリーランスは長期的に見れば確実に「ジリ貧」です。余裕の無さからメンタルを病むリスクが増し、時間いっぱいまで仕事を詰め込むので体を壊すリスクも増え、作業量は一向に減らないのでそのサイクルを変えることもできません。
ジリジリとあなたの人生は削られているのです。
非常に暗い話をしました。気が滅入っていませんか? ですが、ここからは解決法の話をしていこうと思います。そう、タイトルにもある通り、それがホームページなんです。
ホームページを持つことで、あなたの商売は変わります。「自分で稼ぐ力」を身につける事ができるのです。
具体的には
この3つを手に入れる事ができるのです。
さらに具体的にこれらの内容を掘り下げる前に、この3つを手に入れることで得られるメリットの話をしておきましょう。
現在、自力で集客を行っていない場合は、他の誰かに集客をしてもらっている状態だと思います。マージンを取られてしまったり、上下関係が生まれてしまっていたりしませんか?
もし仮に、自分で集客ができたなら、この状態から脱することができます。お客様が支払ったお金は100%あなたの手元に入りますし、間に入っている誰かの言いなりになる必要もありません。すごいですよね?
充分な集客ができているならば、仕事を選ぶことができるようになります。足りない仕事をなんとか拾っている状態ではありません。あなたに仕事を依頼したい人で溢れている状態を作れるのです。
もしそうなれば、あなたは自分のやりたい案件、情熱を向けられる内容だけをターゲットに仕事をすることだって可能になります。もう、やりたくない仕事にストレスを与えられることはないのです。すごいですよね?
そして、「お客様を選ぶこと」だってできます。
「そんな失礼な!」
そう思う人もいると思いますが、はたしてそうでしょうか? やりたくもない仕事をイヤイヤやりながら対応するほうがよっぽど不健全ではないですか? 僕たちは丁寧な接客を好みますが、反面、そこを突いてクレームを入れる人間がいるのも事実です。
すぐに「謝罪しろ」とか「無料にしろ」と言ってくる存在です。
もちろん、僕たちに非があれば対応すべきです。しかし、絵に描いたようなクレーマーがこの世には確実に存在します。そこで、少し考えてほしいのです。
悪質なクレーマーに対応している時間をなくせば、「良いお客様」に使える時間がもっと増えるんじゃないか?
そして、「良いお客様」ともっと信頼関係が築けたなら、僕たちの仕事は確実に幸福になると思いませんか?
そう、ここに答えがあります。僕たちは労力をかける場所を選ぶことで、幸福度をグッと上げることができるんです。そして、ここからはさらに具体的に、どんな技術が3つの力に必要なのか見ていきましょう。
実はそれぞれの力ははっきり別れているものではなく、お互いにかぶっている部分もあります。しかし、ここでは便宜上分けて説明します(その方がわかりやすいので)。
集客を行う力は主に2つ。
それぞれ見ていきましょう。
えすいーおー、と読みます。SearchEngineOptimizationの頭文字を取ってSEOと書きます。サーチエンジンに対して最適化する、という意味です。まだわかりにくいですよね?
要するに、グーグル検索で表示されやすくするための作戦のことをSEOと呼びます。
自分の行動を思い出してください。何か困った、何か知りたい、どこかに行きたい、そう思ったときは「検索」しませんか? スマホのアプリから、パソコンから、タブレットから、「検索」をかけませんか? そう、僕たちの知識は「検索」から来ています。
つまり、あなたのお客様もあなたのホームページを見つけるときには「検索」からやってきます。そのため、グーグル検索で表示されることはかなり重要なんです。
あなたがたとえどんなに最高の商品を持っていても、誰にも知られなければ購入されることは絶対にありません。昔であればチラシを配ったりしました。しかし、配れる枚数にも限度があります。せいぜい数百枚が限界ではないでしょうか。ですが検索エンジンなら、百万人に告知することだってできます。効果が桁違いに高いのです。
ご存知、ソーシャル・ネットワーキング・サービスです。Facebook・Twitter・Instagramなどですね。
ホームページよりも圧倒的に楽に運用できて、拡散力も高いのがSNSの特徴でもあります。
そのため、現在はSNSから集客しているフリーランスもたくさんいます。しかし、長期的に見るとあまりおすすめしません。なぜなら、SNSは流行り廃りのペースが早いので、今は人気でも5年後にそれが続いているかはわからないのです。
しかしながら、拡散力の高さを利用しない手はありません。僕は、ホームページとの合わせ技を推奨しています。
ホームページで書いた内容をSNSで拡散することで、より多くの人に見てもらうことが可能になります。SNSを通して、ホームページのファンを増やせばいいんです。
集客ができたら、次は販売です。販売に関わるのは主に次の3つの力です。
それぞれ見ていきましょう。
そもそも、商品に魅力が必要です。
「商品の魅力」なんて言うと難しく考えてしまいがちですが、要するに「お客様の役に立つのか?」という一点のことです。
既に商品を持っている場合や、人的なサービスを提供する場合でもこの考えは非常に大切です。改めて考えてみると、自分が気づいていない魅力が商品に隠れていたり、魅力だと思っていた点が実は不要なものだったりすることはよくあるのです。
ホームページを作るということは、「自身の商品を世の中に発表すること」でもあります。当然、多くの人に向かって効果や効能について語らなくてはいけません。
さて、そのとき、あなたは自分の商品を自信を持って紹介することができますか?
なかなか難しいですよね。でも実は、ホームページを作る最大のメリットの一つがここにあると言っても過言ではありません。ホームページを作る過程で、あなたは自分の商品と深く向き合い、自分自身に問いかけることをたくさんする必要があります。結果として、自分のあり方や、商品のあり方を磨くことに繋がります。
ホームページを作ることは、商品力をアップさせることにもつながるのです。
耳慣れない言葉だと思いますが、「顧客教育」という考え方があります。「お客さんを教育する」ということなんですが、日本語だとかなり違和感がありますね。
もともとマーケティングは西洋の概念なので、専門用語を日本語に訳す過程で違和感のあるものがあります。その代表例が「教育」です。英語のeducationを直訳したため「教育」になっています。
簡単に言うならば、「商品の価値をお客様にインストールすること」です。
たとえば、あなたが「一酸化炭素の検知器」を売るとしましょう。一酸化炭素は非常に危険なガスです。しかしそこまで有名ではありません。そのため、お客様に「検知器いりませんか?」と売り込んでもまず買ってもらえません。まずはお客様に一酸化炭素について知ってもらう必要があります。
一酸化炭素の危険性について知ったお客様になら、あなたは検知器を販売することができます。このように、必要性や価値観をインストールすることを「教育」と呼びます。
教育コンテンツとは、あなたの商品の価値をお客様に理解してもらうためのコンテンツのことです。よりわかりやすく、より欲しいと思ってもらえる内容が用意できると、グッと販売がしやすくなります。
ちなみにコンテンツとは「内容」みたいなニュアンスの言葉です。インターネット上では動画・文章・写真など、いろいろな形態でユーザーに情報を届けることができるのでまとめて「コンテンツ」という言い方をよくします。
ここまで登場した内容を全て総合プロデュースする能力が「マーケティング能力」です。
マーケティングと聞くと「なんだか胡散臭い」と感じませんか? 実のところ、僕も昔はそう思っていました。SNSの広告によく出てくる単語のイメージだったり、怪しいコンサルタントみたいな人間がダサい横文字を連発しているようなイメージで、「実体のないもの」な印象を持っていました(ヒドい 笑)。
しかし、ちゃんと勉強してみると、マーケティングの正体は「統計学」と「心理学」でした。しっかりとした科学であり、学問だったんです。
まあ、一部の詐欺のような手法を行う人間が存在しているのも事実です。彼らのせいでマーケティングは怪しいイメージになっていますが、勉強してみると「まあ仕方ないかな」なんて気持ちにもなります。お金を稼ぐための手法は常にそういうイメージになってしまうものなのです。
面白い事例を一つ紹介しておきましょう。たとえば、ホームページのデザインです。多くの人は「おしゃれだから」「かわいいから」と言って直感でデザインを決めます。ですが彼らは「注文ボタンの色」を変えただけで注文率が変わることを知りません。商品の内容は一切変えず、サイトのデザインがちょっと違うだけで売上が変わるのです。
これがマーケティングです。具体的には「人間が押しやすいボタンの色」という統計を取って、その色を採用するわけです。
人間一人の直感よりも、数千人の統計を取った内容のほうがずっと確実だと思いませんか?
ハッキリ言って、日本でちゃんとマーケティングを仕込んで売っているフリーランスはほとんどいません。だからこそ、ちょっとマーケティングの要素を取り入れるだけで他のフリーランスと差別化ができます。非常に重要な力です。
最も大切なことは、続けることです。
ホームページはSEOの仕組み上、ある程度の文章量・コンテンツ量がないとうまくいきません。時間と労力をかけながら、ホームページをゆっくり育てるイメージです。
隠さずに正直に言います。
「ほとんどの人間がここで諦めます」
ホームページを作りはじめたら、やっぱり褒めてもらいたいですよね? 誰かに見てもらいたいですよね? でも、最初は誰にも見てもらえません。なぜなら、検索エンジンに表示されないからです。つまり、誰からも反応がないにも関わらず、それなりに労力のかかるコンテンツを黙々と投下し続けなくてはいけません。
この期間を耐えられない人がほとんどです。
ここまで説明したとおり、きちんと育てれば最高のビジネスをこの先5〜10年構築できる能力がホームページにはあります。しかし、それにしてはやっている人間が少ないと思いませんか? 答えは簡単、楽じゃないからです。しかも、方向性を間違えると成功しない可能性すらあります。
なので、「やらない」という選択肢も考えてください。
どんなことにも向き・不向きはあります。SNSを流行りに合わせながら乗り換えて、ハイペースに集客する方が合っている人もいるでしょうし、やり方次第で他の選択肢はいくらでもあります。ホームページにかける労力があれば、他のことができるのも事実です。意地を張らずに他の選択肢に目を向けてみてください。
ただし、そのためのコツなら教えることができます。
などなど、伝えられることはあります(詳しくは他の記事で書いていきますね)。最近は様々なサービスが登場しているので、工夫もいろいろできます。たとえば、他人にお金を払ってやってもらう(アウトソーシングしてしまう)というのも立派な方法です。
ひとまず、その方法を見てから考えてもいいでしょう。慎重に考えてみてください。
いかがでしたか? 気がついたかもしれませんが、ホームページをやる効果は「ホームページだけ」ではありません。売るための技術や、接客の技術にフィードバックすることができる内容がたくさんあります。
これだけではなく
というプラスのサイクルを作ることができます。
労力はかなりかかりますが、やるだけの価値が充分にあるものだと言えます。ぜひ、あなたの商品を世の中に広めてみてください。
KOBATONE 小林嘉明
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