行動力、ほしいですよね。なかなか思ってるとおりに実行って難しいもの。
そこで今回は“行動力を上げる方法”についてお伝えします。
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先日stand.fmでこんなレターをいただきました。
改めて時間作って運動するのが苦手なので生活の中で運動を簡単に習慣できるコツがあれば知りたいです。
なるほど。僕自身特別に時間をとって運動することに価値が見出せず、なかなかジムに入会しなかった経緯があります。気持ちはよくわかるところですね。
さて、質問では“習慣化の方法“となっていますが、問題はその手前にあると考えます。
つまり運動するための原動力。すなわち“動機”の問題ではないでしょうか。
習慣化するためにもまず最初の1歩がとても大切です。スタートさえどうにかできれば、継続することができ、それがいずれ習慣になるわけですから。
動機の問題を考えるときは、分析が欠かせません。
『時間作って運動するのが苦手』といっても、様々な原因が考えられます。
例えば
などです。1段深く見てみるイメージですね。他にも理由は考えられるでしょう。
原因が違えば当然対処方法も変わってきます。なので、自分がどこに対して心理的ハードルを感じているのか分析する事は本当に大切。その上で対策を講じるのが良いと思います。
動機を強める上で押さえておきたいポイント。それは“理由を束にする”ことです。
理由は1つだけでは弱いので、誘惑に負けてしまう確率が高くなります。そこで、やるべき理由をいくつも束ねた状態にして『やらない理由がない』『やらないと損に決まっている』くらいのレベルまで落とし込むことが重要。
そして理由を束にする上で意識したいポイントがゴールコンフリクトの解消。
ゴールコンフリクトとは、“目標がぶつかっていること”を指します。今回のレターで言うならば、『運動した方が良い』と言う考えと『改めて時間を作って運動するのは嫌だ』という考えがぶつかっていますよね。このような状態をゴールコンフリクトといいます。
これを“ぶつかっていない状態”にできれば、行動するための動機が強力になると言うわけです。
そこで、“問題の分析”が生きてきます。おおざっぱに『改めて時間を作って運動するのは嫌だ』と捉えるとぶつかってしまう問題でも、1段階細かい原因にフォーカスすればぶつからない状態にできることが多いんです。
例えば
であれば
ことで解消できます。
同じように、
であれば
と対処できます。
場合でも
といった方法が取れるでしょう。
原因を細かく分析すれば、やりたいことが衝突している状態を避けることができるんです。
せっかくなので、“ゴールコンフリクトの解消”をもっと強力にする方法を紹介しておきましょう。
それは“日常の必須業務と混ぜてしまう”こと。
例えば“食材の買い出し”などがオススメ。近くのスーパーやデパートに出かける事はありますよね。
そんな時、いつもより1つ遠いお店を選ぶんです。近年の研究では、ウォーキングは立派な運動とされています。何もジムで行うようなハードな運動だけが全てではありません。目標を混ぜ込んで「歩く距離を伸ばしてしまおう」と言う狙いです。
さらに言えば、その遠いスーパーに行く理由がもう一つあるとグッド。鮮度の良い野菜が置いてあるとか、ちょっとだけ近所のスーパーより安いとか。
であれば
といった理由の束が作れるわけです。これくらいたくさんの理由があれば、行動力の後押しには充分と言えるでしょう。『やらない方が損』と思えるからです。
いかがでしょう?
ゴールコンフリクトの解消、非常に強力なテクニックなので使ってみてくださいね。僕自身、勉強してこの名前を知る前から意外と使っていました。というか、かなり得意な方法なんですよね。なので強力さはよくわかっています。かなりはかどりますよ。
とは言え、『必ずできるようになるテクニック』は世界に存在しません。失敗しても落ち込む必要は無いです。
気楽に、でも前に進むためのテクニックとして覚えておいていただけると幸いです。
また次回会いましょう。バイバイ。
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