なんで人と人とは話がすれ違うんでしょう?
そこまで違うことを話しているとは思えないのに、なぜか話が合わない。議論になってしまい、いつまでも平行線でキリがない。こんな事態はよくあることだと思います。
この原因は、考え方の『具体度・抽象度』が違うことに起因しているんです。おすすめ書籍と合わせて解説しますね。
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僕はそれなりに本を読む方です。1日に5冊ぐらい読んでいた時期もあります。もちろん内容やジャンルによりますけどね。読むペースは、ビジネス書のようにまとまった内容の本であれば、1〜2時間の休憩時間で内容を把握することも十分に可能かな、ってくらいです。
さて、なぜ早く本が読めるのかといえば『読むべき内容を決めているから』です。速読のキモは魔法や特殊技能じゃなくて、ただ『選ぶのが上手』ってだけです。そうだ、今度速読についての内容もまとめていきましょうかね。
とりあえず今回は速読の内容ではないので、テクニック部分は割愛させてください。
大切な事は『重要な内容がたくさん含まれているほど読了に時間がかかる』ってこと。繰り返すけど、魔法じゃないからね。普通に頭使うし、普通に時間かかります。
言い換えるなら『時間をかけてでも読むべき本』って限られているんですよ。
あなたも僕と同じように 「本は素晴らしい」「 たくさん読みなさい」 周りの大人たちから言われて育ったと思います。
でも、それは「すべての本」じゃないんです。
本にも『ダメな本』はたくさんあります。
僕たちの時間は有限だし、時間は貴重です。 読む価値のない本に咲いている時間なんてないんです。
だから時間を節約する。時間をかけるべき本にリソースを投入する。そういうことです。
今日紹介するのは、そんな時間ケチな僕が「時間をかけて読むべきだ」 と思う本。
『具体と抽象』です。
他人と話していて「問題がいつまでも平行線なこと」ありませんか?
思いついたアイデアにムラがあったり、使い所がわからなかったりしませんか?
他人から話がわかりにくいと言われる事は?
おそらく、上記の大部分を解決できる本なのではないかと思います。 大ヒットした前田さんの本『メモの魔力』の基礎論とでもいうべき、素晴らしい本です。あなたがメモの魔力を好きなら間違いなくハマると思うので、ぜひ読んでみてください。
実は意見の具体度・抽象度が合わないと人は会話が上手に成り立たないんです。そして、この尺度を理解できる人は非常に少ないと言えます。
でも、だからこそあなたにはこの考えを理解し、調整できるようになって会話に役立ててもらえればと思うのです。
もう少しイメージが理解できるように具体例をあげましょう。
例えば、企業全体の経営理念は『抽象度の高い』考えです。 地域社会に貢献する。 顧客全員を笑顔にする。のような感じですね。
反対に、 現場の作業は非常に『具体性の高い』行動です。 15時になったら品出しをする。 16時になったら玄関前を掃除する。等ですね。
ちなみにセブンイレブンによったばかりだったのでこの例を思いつきました(笑)
何となくイメージはわかるでしょうか?「経営理念>具体的作業」の大きさなんです。わかりやすく言い換えると『当てはまる内容量が違う』ってこと。
「地域社会への貢献>自分の店で玄関掃除」って規模感なのはわかると思います。
実は、普段私たちが会話をする時、具体的な考えと抽象的な考えが入り乱れた状態で話をしているんです。それゆえ具体・抽象レベルが違う状態で話をしていると話が噛み合いません。
例えばあるセブンイレブンでは・・・・
上司『地域社会への貢献を大事にしよう』
部下『じゃあ玄関掃除しときます』
上司『OK!まかせた!』
~数日後~
上司『おい、外にゴミ散らかってたぞ』
部下『玄関は掃除してますよ』
上司『玄関だけ掃除すりゃいいってもんじゃないぞ!』
部下(なんだこいつ・・・言ってること違うじゃん)
ってなります。
上司としては『地域社会貢献の一つ』として玄関掃除を承認しているわけで、やってほしいことは『地域社会貢献』です。
部下は『玄関掃除をしておけばOK』と思っているので、それ以外の地域社会貢献は見えていません。だから上司が変なことを言っているように感じる。
上司はもっと理解力を持ってくれと感じ、部下はもっと具体的に指示してくれよと思う。このすれ違いこそ『具体と抽象』なんです。
わかりやすいように極端な例を提示しましたが、基本的には似たようなことが起きています。
仕事ができる。 コミュニケーション力が高い。 本質の理解力がある。 話が面白い。 実はこれらの能力は同じ思考を基盤にしています。そう、『具体と抽象』を相手に合わせて最適なレベルに調整する能力です。
具体度・抽象度という尺度をとりいれるだけで、かなりコミュニケーションがスッキリすることは間違いないので、ぜひ取り入れてみてください。
あなたの思考を1段知的にできる事は間違いないので、非常にオススメの一冊です。
ではまた!
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