ごまだれ、美味しいですよね!
僕も大好きなソースのひとつです!野菜にも肉にも合うので、お気に入りをひとつ見つけておくと食事が楽しくなります!
ところが、ごまだれって添加物が多いんですよね。そこで、問題ありそうな添加物をなるべく避けつつ、おいしいごまだれを探していきます!ごまだれ好きはどうぞ!
今回お届けする内容はこちら
ジャネフノンオイルドレッシング減塩ごま
今回紹介するのはこちら。
「ジャネフ?」って人も多いかと思いますので、説明しますね。ジャネフは「キューピー」のブランドです。主に病院などの医療機関向けに販売された健康志向の商品を出しているブランドなんですね。
そんなわけで体に悪いものはそんなに使ってないだろうと予測もつきますよね。
ノンオイルドレッシング減塩ごまの原材料
原材料名=醸造子(国内生産)、醤油、ごま、食塩、しいたけエキス、酵母エキスパウダー、香辛料
/ セルロース、増粘剤(キサンタンガム)、調味料(アミノ酸)、甘味料(スクラロース)、(1部に小麦・ごま・大豆を含む)
味は酸味系でさっぱり感強め
他のごまだれと比較しても比較的酸味が強い感じ。メインの原材料が醸造酢ということもあって、ビネガー系のさっぱりとした味わいになってます。
なので、ごまだれ特有の「とろみ」みたいなニュアンスを期待しているとびっくりするかも。質感もかなりサラッとしてます。
そのため、野菜に絡めるときには工夫が必要。山盛りサラダにかけると、葉っぱを通り抜けて、お皿の下に溜まっちゃうくらいにサラサラしてます。
・ゼラチンやオオバコでとろみをもたせる
・人参のすりおろしなどと合わせて保水力を高める
上記のような工夫をすればより楽しめるかと思います。
「減塩ごま」健康への影響は?
原材料で特に問題になりそうなものは比較的すくなめ。
わかりにくいものを紹介しておきましょうかね。
調味料(アミノ酸)
主成分は L-グルタミン酸ナトリウム、L-アラニンなど。
要するにアミノ酸。うま味調味料なんかと一緒です。「味の素」が代表格で、実際 L-グルタミン酸ナトリウムにL-アラニンをちょっと混ぜた配分になってます。
体内に大量に存在する上に、食物からも摂取される物質です。もちろん食品から取る分には構わないんですが、添加物としてだと「賛否ある」ってのが現状。
といっても、大半の人には無害なんですよね。一部反応しやすい体質の方に偏頭痛などの影響があるみたい。
こちらの論文でも、どっちもあるよねー、って具合でした。
旨味成分なので、セットポイント(下記解説動画)を狂わせてしまう可能性はあると考えられます。なので摂りすぎると肥満の元になってしまうかもしれません。
ただ、添加物で、しかも後ろの方に書いてあるので比較的含有量は少ないかと思います。
味の素で偏頭痛が起きる、みたいな方は避けておいてもいいかと。
増粘剤(キサンタンガム)
キサンタンガムは粘り気を出すための添加物。アイスクリームなんかにもよく入ってますね。安全性はかなり高め。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3549377
上記論文でも、23日くらい大量のキサンタンガムを摂取しても悪影響なし、とのこと。ただ、まれに反応起こしやすい人はお腹壊すこともあるみたいですね。
セルロース
セルロースは食物繊維の一種。不溶性食物繊維というやつで、水に溶けにくい性質を持ちます。水に溶けにくい、と聞くと反射的に危なさそうなイメージを持つかもしれませんが、そんな事はありません。食物繊維には溶けるものと溶けないものがある、というだけです。
腸内細菌の餌になってくれる優秀な食物繊維ですよ。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3435786/
とはいえ、大量摂取すると便秘になりやすくなっちゃう現象も確認されてます。不溶性食物繊維は腸内で膨らみ、便をしっかりさせる働きがあるので「しっかりしすぎて出にくい」現象を起こしてしまうみたいなんですね。
なので、大量摂取には注意。まあ、添加物程度、しかもドレッシングに入っている量なら大丈夫だとはおもいますけど、、、
甘味料(スクラロース)
スクラロースは人工甘味料。身体に悪影響があるのかずっと議論されていましたが、FDA(アメリカ食品医薬品局)も『特に問題なし』と結論だしております。
http://www.fda.gov/Food/IngredientsPackagingLabeling/GRAS/
なので基本的に問題なしと考えてOKかと。ただし、人工甘味料は腸内細菌に悪影響あるかもねー、とは言われているので「出来たら避けたい」部類といったニュアンス。
http://www.nature.com/nature/journal/v514/n7521/full/nature13793.html
上記でマウスとヒトを使って実験したところ、腸内細菌が変化する結果が出ています。セルロースではなくサッカリンが効果大きいようですが、腸内細菌に作用する可能性としては同じかと。
ガチガチに気にするなら避けてもいいんじゃない、ってくらいですかね。
『入っていない』添加物にも注目
ここまでは入っている添加物を紹介しました。しかし、『入っていない』ことがすばらしい添加物もあります。それは『植物油脂』『食用油脂』『種子油』です。
ごまドレッシングといえば、あのトロッとした質感と、コクが命ですよね! しかし、あの質感ってどこから来てるんでしょう? ねりごまのとろみ? 実は『油脂』なんです。
お店に並んでいるごまだれを見てみてください。原材料の一番頭に『〇〇油脂』が書いてあるはずです。原材料は「多い順」で記載されますから、一番多いメインの材料は『油』ということになります。
「ごまは身体にいいんだぜー!」なんて言いながら大量にかけていたら注意です。結構な割合、油ですからね。
カロリー的に嬉しくはないですよね(笑)
『植物油脂』を避けたい理由
油は最も意識を払いたい食品の一つです。私達のホルモン生成に関わっていたり、とにかく『油の質が変われば、人生の質が変わる』と言ってもいいくらいに重要な物質といえます。僕自身、食べ物を買えて最も効果高かったものが油ですね。
油に関して注意点は2つだけ。
・トランス脂肪酸を摂らない
・酸化油を摂らない
以上です。シンプルでしょ。
トランス脂肪酸は徹底して避けるべし
トランス脂肪酸ってのはマーガリンやショートニング、ファットスプレッドなどが該当します。各種研究でマイナスの結果がたくさん出ており、実際アメリカでは販売されていません。健康系のデータって賛否あるケースがほとんどなんですけど、トランス脂肪酸に関しては口を揃えてダメって意見がほとんど。積極的に避けていきましょう。
こちらは避ければいいだけなんで比較的簡単。
酸化油のあれこれ
問題は酸化油です。
油は加熱するだけで酸化してしまいます。なので、基本は非加熱がいいんですね。ただ、『食用油脂』はその精製過程で必ず加熱を受けています。
特に油がなかなか出ない大豆などは、油を溶け出させるための溶剤を使用します。さらに、溶剤を分離するために蒸留など加熱を伴う処理がたくさんあるんですね。その間に酸化してしまうリスクが高まるってわけです。
もちろん、世の中には上質な「身体にいい油」もあります。しかし、「安価で大量生産」には向かないため「食用油脂」は上記の精製方法をとります。少なくとも「食用油脂」や「植物油脂」と書いてある際には混合した油がつかわれているので、「成分の100%が身体にいい油」なんてことはないのです。なので要注意。
油脂系表示は注意
というわけで、比較的体に悪いものは避けたいなー、って方は『〇〇油脂』は避けておくといい感じ。
とはいえ完全排除は難しいです。パッケージ裏を毎回チェックしてみたらわかります。脂類は使用範囲が広いので、完全カットするとほとんど何も買えない(笑)
なので、妥協案として、できれば原材料で後の方に書いてあるものを選びましょう。
余談:メーカーを責めるより、リテラシーを上げよう。
こういう話を書くと「メーカーは消費者を騙してる!」みたいな考えを持つ人もいるでしょう。まあ、気持ちはわかる気がします。
でもね、ちょっと違うんですよ。
「酸化油が体に良くない」みたいな研究は近年どんどん出てきているものなんですね。だけど、商品はもっと前から製造していたりするわけです。
成分の規制は、科学的な調査がされて、それが広く認知され、国の機関が制度を調整して、ようやく実施に至るんですね。
なので、時差があって当然。私達は科学研究を先取りしているに過ぎません。メーカーは、その時点で許される方法の中で、もっともコストに見合う方法を取っているだけです。悪ではないし、商売として当然といえましょう。
そしてなにより「売れるから作っている」わけです。これも当然ですよね。
私達が無知であるがゆえに、トランス脂肪酸をまだ買ってしまう。だから市場ができる。市場があるからメーカーは販売する。それだけなんです。
だから、大切なのは私達が知識をつけること。私達が賢くなって自然とトランス脂肪酸を買わなくなれば、「売れないから作らない」となるわけです。
なので、メーカーを責めずに、自分たちの知識を育てましょう。それが建設的だと思います。
「ジャネフノンオイルドレッシング減塩ごま」はサッパリ好きにはオススメな1品
最後に話を戻して、まとめます。
要注意な油脂も入っておらず、比較的問題のない成分で作られているドレッシングです。ごま好き、特にさっぱりした風味が好きな人は試してみる価値があると思いますよ!
参考まで!
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