明日から忙しくて料理する暇がない……そんなときに冷蔵庫にある大きめの肉や魚の日持ちが気になる。なんてことありませんか?
今日は、そんなときにも、そうでないときにも使える脱水シート「ピチット」を紹介します。
みなさんこんにちは。KOBATONEの小林嘉明です。
僕はカメラマンをやっていまして、撮影が入ってしまうと遅くまで忙しい場合がかなりあります。しかも2,3日続くなんてこともあります。
そうなると、冷蔵庫の中身が使い切れなかったり、時間が経ってしまったものの調理方法で頭を悩ませることも多いです。
同じように、スーパーでたまたま安かった塊肉を買ってきたが、メニューに組み込めなかったとか、ちょっとした用事が入ってしまって今日明日には使えない、なんて人も多いと思います。
小さいものなら冷蔵冷凍でどうにかなるのですが、大きい肉やそれなりのサイズのある魚だとそうは行きません。
また、解凍時に味が落ちてしまったり、カチカチに凍っていると調理に不便な点もあります。
そこで、今回の方法がとってもいいです。
ピチットとは
用意するのはこれ。
スーパーとかではあまり見かけませんが、ピチットという商品です。
何をする商品かというと、
「脱水」です。
開けてみるとこんな感じで、ラップのような形状をしています。
ラップのようにどこでも切れるわけではなく、1枚のサイズが決まっています。
25センチ×35センチです。
作りは2枚のラップが重なったような作りで、隙間に水飴成分と昆布成分が入ってるようです。
これによって浸透圧で脱水を行うシートです。
水飴成分と昆布成分は染み出してくることはないです。これらが食品の水分や臭みを引き寄せてくれるイメージですね。そして、2枚のフィルムの間に閉じ込める感じです。
おそらく、仮に破れても安全なように水飴成分と昆布成分にしてるのだと思います。
僕は2年位愛用してますが破れたことは無いです。
ピチットの使い方
例えばマグロのサク。
これを美味しくしながら乾燥させます。
軽く脱水して「しめて」食べるのもいいですし、
ちょっと置いておいてもっと干物よりにしてもいいと思います。
(カラカラの状態まではなりません)
刺身で頂きたいときには20分〜1時間程度、一夜干しなら12〜20時間とピチットの外箱には書いてあります。
今回はしめて食べたいと思います。
こんな感じで塩を振ります。
塩を振らなくても作れるんですが、今回は塩味が欲しかったのでそうしました。
下味をこのようにつけることも可能です。
で、ぐるぐると巻きます。
身に接触していないと浸透圧が働きませんので、ピチット巻くようにしてくださいね。
で、冷蔵庫で2時間程置きました。
これで完成です。
表面がしわしわして、脱水されたのがわかります。
ピチットの方はブニブニした感触になっていて、水分が閉じ込められているのがわかります。
うまみが凝縮された感じがして非常に美味しいです。
長期保存も可能?
食品が「悪くなる」原因は余分な水分です。
腐ったり、菌が繁殖したり、臭みの原因になるのは表面にある余分な水分です。
魚の干物や、ジャーキー等乾燥させて保存食にするものが多いことからも水分を減らすというのは効果的です。
ピチットは水分を抜くことで食品の劣化を防ぎ、また臭みも除いてくれます。
特に解凍したような食品は内部の水分が表に出てしまい、ブニブニした食感になったり
表面の水分が邪魔をして味を損ねたりします。
そんなときに使えば、余分な水分を取り除き、うまみを凝縮したような状態にしてくれるのが、
このピチットです。
さて、問題の長期保存ですが、「環境による」と思います。
いくら冷蔵庫の中とはいえ、いくら脱水してるとはいえ、雑菌が繁殖しないわけではありません。
普通の環境より繁殖しにくい、というだけで、繁殖はします。
例えば我が家で作っているパンチェッタ
ネットで調べるといろんな方がピチットを使ってパンチェッタを作っています。
完成まで1〜2週間保存する、というかなり長い期間の保存になります。
このときに気を付けなければならないのは「清潔さ」です。
作業する台をアルコール除菌してからやるとか、
手をしっかり洗ってからやるとか、
塩をしっかりふるとか(塩分も保存にはとても有効ですね)、
極力ベタベタ触らないようにする等、気をつけないといけません。
僕は手を触れずに消毒したトングで触るようにしています。
このときに菌が少なくできていれば長持ちします。
できていないと、2週間も持たないでしょう。
冷蔵庫の庫内温度なども影響します。
なので、自分の環境を見て、自己判断自己責任で行いましょう。
夏場なんて、特に気をつけないと危険ですよ。。。
基本的には早め早めに消費するようにしましょう。
今日明日忙しい、普通に保存してもいいけど、どうせなら美味しく保存しておきたい!みたいなときに使うものだと思います。
いかがでしたか?
今回紹介した以外にも蒸したもの、焼いた物に使うなど使用用途は非常に広い商品です。
皆様の今後のキッチンツール選びの参考になれば幸いです。では。
KOBATONE 小林嘉明
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