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あまり知られていない便利道具「やっとこ鍋」
- 美味しい料理ができて
- 収納性がよく
- 見た目も美しい
- そして一生使える
そんな便利な鍋があります。
それが今回のやっとこ鍋。
和食のお店の厨房には必ずあると言ってもいい鍋で、
見た目は「取っ手のないゆきひら鍋」です。
こんなかんじのまんまるな鍋です。
他の鍋とどんな違いがあるのか、早速紹介しますね。
やっとこ鍋の特徴
取っ手がないので「やっとこ」で掴みます
そう「やっとこ」でつかむから「やっとこ鍋」といいます。
これが「やっとこ」。
これは鍋用の「やっとこ」ですが、熱いものをつかむ道具を「やっとこ」といい、ペンチのような形のものもあります。
同じメーカーのものなので、かみ合わせもバッチリ。ぐらつきません。
中身を入れてもちゃんと持てます。
感覚的には取っ手のある鍋と変わりません。
やっとこ鍋のいいところ
やっとこ鍋は収納性が最高に良い
重ね置きができる
取っ手が無い最大の理由は収納性です。
ボウルのように重ねて収納できるので、取っ手のある鍋とは比べ物にならないくらい小さいスペースに収めることができます。
家庭で買いやすい「小さい鍋」
小さい鍋というのは、なかなか手が出ないものですよね。
特に家族の料理を作っている場合だと、量が心配になり、鍋は「大は小を兼ねる」で買ってしまいがち。
また、小さい鍋は収納するときにも取っ手の分場所をとってしまい、鍋部分の大きさの割に棚の中ではかなりのスペースを食います。
その点、このやっとこ鍋は今持っている鍋の中に入れてしまうこともできます。
ちょっとした煮物やスープに使いたい「小さい鍋」のハードルを下げる商品です。
さらに、小さいと「水かさ」が必要な料理に重宝します。
火のまわりがいい
取っ手がないので、均一な構造になります。
そのおかげで火が均等に入ります。
また、強火で水分を飛ばしたりしたい場合など、直径の小さいゆきひら鍋を使用すると取っ手が焼けてしまったりしますが、
その心配もありません。
おすすめのやっとこ鍋の選び方
サイズは手持ちのゆきひら鍋より小さめがおすすめ
これらの特徴を踏まえて、家庭に導入を考えると、今持っているゆきひら鍋と重ねて収納できる状態がいいので、
それよりは直径の小さいものがおすすめです。
メーカーによりサイズ展開が違いますが、サイズがちょっとしか違わない状態だと鍋がキレイに重ならない場合がありますから、一つ飛ばしくらいがいいと思います。
ちなみに写真は私が使っているもので、中尾アルミさんの製品です。
中尾アルミさんは商品サイズが細かく展開しているので、一つ飛ばしで揃える予定です。
まだ2つしかないのでこの状態ですが、この中間サイズを購入予定です。
材質は2種類から料理にあったものを
材質は一般的に多いのはアルミです。しかし最近はステンレス製もあります。
性格がちがうので、好みの方を選んでください。
アルミ
熱伝導性が高いのが特徴で、火にかけたらすぐに素材に熱が入ります。火を止めたらすぐに止まります。
つまり火にかける時間をコントロールし易いです。
また、重量が軽いのも特徴です。
使い始めの頃はアルカリ性のものと反応して鍋の表面が黒く変色してしまう反応が起きたりします。
特に体や味に影響はありません。
この黒ずみは金属タワシでこすったり、酸性の物を煮てもとの色に戻すことも出来ます。
だんだん使っているうちに皮膜が出来て黒くなりにくくなります。
*一時期、アルミ鍋はアルツハイマー病の原因になるという説がありアルミの使用を避ける動きがありましたが、
現在の研究では否定されていますので、これは心配いりません。
ステンレス
比熱が高い、つまり熱伝導性が低いので、アルミと反対の性質を持っています。
感覚的には火にかけてから熱が伝わるまでに時間差があるような感じになります。
その分、素材自体が熱を蓄えるので、火を止めてからも予熱で火を通したりすることが出来たりします。
鉄の製品に近い感じですね。
重さはアルミと比べたら重いですが、別に使いにくいレベルで重いわけではありません。
また、アルミに起きる変色も起きませんから、管理の面では楽と言えると思います。
こだわり派には中尾アルミ製N-40 打出ヤットコ鍋
僕が愛用しているのは中尾アルミさんの製品です。
中尾アルミ製を選んだポイントをまとめると
- 3ミリの極厚アルミ使用
- 打ち出し製法
- 同メーカーのバリエーションの多さ
あたりが決め手になりました。
3ミリ極厚アルミ
板に厚みのある鍋は火の入り方がやさしくなるので、扱いやすいです。
実はアルミは熱が伝わりやすいため、火にあたっているところの真上が焦げやすいのです。
厚みが薄いほどこの特徴は顕著になります。
そのため、この難点をカバーできる厚みのあるタイプにしました。
この厚さは中尾アルミさんの特徴です。
打ち出し製法
打ち出し、とは、元になる板を金づちなどで叩いて鍋の形を作るためそう呼ばれます。
キレイに作るためには職人さんの腕が必要になる技術です。
こうすることで模様がキレイなだけでなく、強度がアップするすごい技なんですが、
最近では本当に打ち出しで作っていない製品も多く、
模様として鋳造したときに入るようになっているだけのものも多いそうです。
中尾アルミさんは本当に打ち出しで作っているので、選んだポイントになりました。
中尾アルミ製品のバリエーションの多さ
同じ鍋で重ね置きなどを考えると、規格の揃っているもののほうが有利です。
将来鍋が増えるときににどんなサイズが欲しくなるかわからないので、
自分の場合は大きいゆきひら鍋+小さいやっとこを数個という構想にしました。
仮に、別の種類の鍋でも、同メーカー同士なら深さなどの規格が揃うこともあるので、
さきの購入予定も考慮して買うといいかもしれませんね。
アルミ系の製品は中尾アルミさんで不自由ないので、僕は揃えています。
いかがでしょうか?
やっとこ鍋、便利ですよ。
皆さんの道具選びの参考になれば幸いです。
KOBATONE 小林嘉明
つむつむ says
やっとこ鍋を探していてこのサイトを見つけました。とても参考になりました。ありがとうございます。
プロフィールも読ませて頂きましたが料理人ではないのですね!でも参考になりました。
取っ手のない鍋、で検索したら上位に上がってきたのですが、これもdrmの1つなのでしょうか?
返信不要です。とにかくやっとこ鍋を買う参考になりました。ありがとうございました。
yoshiaki-kobayashi says
ありがとうございます。
返信不要とありましたが、気持ちだけでも。
僕は料理が大好きなカメラマンです(笑)
検索で上位に出るのは、いわゆるSEOという技術ですね。
「ヤットコ鍋」なんて、マニアックな内容なのであまりライバルがいないこともポイントです(笑)